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法人設立 1期目を終えて感じたこと

こんにちは。およです。 私はフリーでITの仕事をする40代ワーキングマザーです。2024年に会社員を辞め、法人を設立して一年が経ちました。昨日、会計士さんと年度末決算の打ち合わせを終えた後、色んな感情が込み上げてきました。今日は、法人設立から1期目を終えて感じたことをnoteにゆるくとりまとめてみたいと思います。

そもそも法人設立は苦肉の策であった

はい。法人をつくるまでには伏線がありまして、それは決して100%ポジティブな経緯ではありませんでした。会社員でつまづいて、生きていくために策を練った結果です。

一年前に会社員を辞めて独立しました。「独立」というと聞こえがいいですが、実際のところは「会社」と「家庭」の板挟みに遭い疲弊した結果続けられなかった、ということです。

私は外資系ITのスタートアップ企業の立ち上げメンバーでした。(いわゆる初期メン。)コロナ禍が終わろうとしていた2023年、新しく立ち上がった日本支社のメンバーに誘われ、正社員として働いたのです。米国本社時間に合わせた早朝会議や、飲み会、出張など、時間的物理的な制約のある働き方を続けられませんでした。

書けば長くなるので省きますが、夫は私が仕事で外出するのを嫌がりました。家庭の事情を考慮しない会社に対しての不満も言われました。しかし実際、会社のメンバーのほとんどが既婚男性で奥さんは専業主婦ばかり。結局会社からの理解を得ることも出来ませんでした。

そんなこんなで会社を辞めました。精神的にも肉体的にも疲弊していたし、また転職しても同じ失敗をするのが怖くて会社員自体を辞めました。会社員でいる限り、時間の使い方を自分で決められないし、がむしゃらに稼いでも税金はかなり持っていかれるし、50歳過ぎても続けられる気がしなかったし、50歳過ぎてから働けるように準備するにも時間の余裕がない。

じゃあどうすればいいんだ!? 当時こんな課題を全部解決する方法を考えて考えて絞り出した解決策が「法人設立」でした。

なぜ個人事業主じゃなく法人だったのか?

まず個人事業主で開業して、軌道に載ったら数年後に”法人なり”するのが一般的なのかなと思います。なんでいきなり法人を作ったのか?その時の思考プロセスを思い返してみました。 

  • 税制面で有利と感じた

  • 会計の勉強含めて新しいチャレンジがしたかった

  • 自分の承認欲求を満たしたかった

税制面で有利と感じた

法人は経費で計上できる範囲が個人事業主に比べて広いです。例えば、家賃や光熱費、そして1人でカフェで仕事をする時などの飲食費。これらは個人事業主であれば経費として認められません。家賃は金額が大きいので、これが経費となるかは大きな違いです。 

会社を辞めて業務委託で働き始めることを決断した際、手取り収入が下がることは分かっていたので、負荷を下げて働きながら生活水準を維持するために、税制面での工夫が必要でした。

そして社会保険料。個人事業主が加入する国民年金・国民健康保険は高額です。法人としての社会保険料も、会社と個人の両方から負担しなければなりませんが、節税の方法はいくらかあります。

会計の勉強を含めて新しいチャレンジがしたかった

振り返ってみると、会社員時代から、会計に対しての興味関心はありました。スタートアップ企業に長く関わる中で、経営や会計に直接関わらずとも、経営のなまなましさに常に晒されていたためです。

自分の能力では、組織の中で会計や経営に関わることはなさそうだけど、いつか自分で触ってみたい。そう思って会計士さんの勉強会なんかにも参加していましたね。

不本意な経緯で会社員をやめることになったけれど、この決断を正解にするためには、前々からやりたかったことに無理やり紐づけてやろう。そんな気持ちで、いきなり法人を作ってみました。

自分の承認欲求を満たしたかった

私が子供の時になりたい職業は「経営者」でした。幼稚園児の頃、確かレストランかカフェのオーナーになりたいと発表していた。

小さいながらも社長になって、子供の時の夢を叶えたといえば聞こえはいいけど、本当はそんな美しいものでもない。会社員を辞めざるえなくなって、しばらくの間、私はずーっと凹んでいました。 

会社員の頃は、そこそこ稼いでいて、自分しかできないと言われる仕事もあった。 「お金はPower」だとずっと思って働いてきたから、稼いでいる自分が好きだったのに、その地位を失ってしまった。 正直なところ、夫のことを恨んでモヤモヤもしてました。 夫に翼をへし折られて、私もう飛べなくなっちゃったんだ、と思って。

今思えば本当にくだらないんだけれど、会社を持っているんだと思えば、挫折から少しは気持ちが救われたというか。

本当に馬鹿だなー。くだらないなー。私。と思うんだけど、色んなことと折り合いをつけなければいけない悔しさだって、これをバネに頑張れるなら、それもアリかと。

とにかく始まったばかり、それだけ

会計士さんとの年度末決算では、法人を作ったことによる節税効果がはっきりし、法人を作って正解だったという結論に至りました。

この会議を終えてホッとしたというか、むしろ上記のつまらない「こだわり」や「葛藤」から気持ちが解放されたと感じました。

一期目を終えて、現実的な課題はたくさんあります。一年目は会社を辞めて不安でビビりまくっていたけれど、今はとりあえず自力で食っていけるという自信はついた。しかし、現状「自分のやりたい仕事」をしているわけでもなく、現実と折り合いをつけて粛々と働いております。

なんでこんなことをnoteに記録しようと思ったのか。 私は人を励ましたい。前向きに生きようとする人の背中を押したい。

自分が悩んで何かを決断するたびに、きっとどこか他にも私と同じような問題に直面して悩んでいる人がいるんじゃないかなと思うんです。

私の体験が、どこかの誰かの参考になりますように。。これからも私の小さな人生の模索の様子をゆるっと書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。





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