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【14冊】8月に読んだ本②

前記事に引き続き、8月に読んだ本を紹介していきます!

『年下の男の子』五十嵐貴久

大手乳業メーカーに勤める37歳独身、晶子。勢いでマンションを購入し、ますます仕事に打ち込む彼女の前に現れたのは、14歳年下の契約社員・児島でした。結婚はもうとっくに諦めたはずなのに、彼の出現により晶子は再び今後の人生を考えるようになり…。女性が年を重ねていくことへのリアルな重みがのしかかるようで、2人の今後から目が離せなくなっています!

『ももこのまんねん日記』さくらももこ

さくらももこさんのエッセイ集です。漫画家としてだけでなく多方面で何十年も活躍され、忙しい日々を送られている中で、息子さんや友人・仲間との何気ない時間を面白おかしく綴られています。
いつも、世の中の出来事にそっと思いを馳せているところが印象的でした。ユーモアあり、温かさありのさくらさんの言葉が大好きになりました。

『悪い夏』染井為人

生活保護受給者のもとを回る26歳のケースワーカー・守。受給者たちのことをどこか軽蔑した目で見ていた彼が、いつの間にかどんどんと足を踏み外していき・・・。
加速する負の連鎖から目が離せず、気が付けば一日で読了していました。暑い夏に読むのがぴったりの作品ですよ!

『じい散歩』藤野千夜

浮気をしつこく疑われる妻に引きこもりの長男、自称・長女の次男、借金まみれの三男。問題だらけの家族と過ごすおじいちゃんは、彼らに振り回されながらも、きょうも日課の散歩へ出かける。
超高齢化社会下のヘビーな問題も軽快に描かれていて、先の見えない人生、きっと何とかなると思わせてもらえました^^

『ウエディング・ベル』五十嵐貴久

『年下の男の子』シリーズ2作目です。
前作では児島くんに押されぎみだった晶子が、パワーアップ!
交際をスタートさせた2人。しかし14歳差の恋愛には、いくつもの障壁が。恋も仕事もガンガン突き進む晶子の強さがめちゃくちゃかっこよかった!

『夜に星を放つ』窪美澄

最近はまっている窪美澄さんの、直木賞受賞作です。
夜空で静かに輝き、繋がる星たちが地上の私たちに寄り添ってくれる短編5作…涙がこみ上げてくるほどの切なさと、心温まる優しさ。本当に素晴らしい作品でした。

『時をかけるゆとり』朝井リョウ

朝井リョウさんのエッセイ集です。小説家としての輝かしい功績からは想像もつかない学生時代の失敗談の、独特の観察眼や言葉遊びに、何度も声を出して笑っちゃいました。彼とは同学年の私が中でも印象的だったのは就活に関するエピソード。おかしなことに一生懸命取り組んでいた苦しい日々を笑い飛ばしてもらって、スッキリしました!

以上14冊でした。
皆さんは、「読書の夏」を楽しめましたでしょうか。

振り返ってみると、8月は小説の合間にエッセイも挟みながら、いつでも本を開いていました。読みたい本が次々と出てきてて、それが結果、読書ペースアップにつながっているのかも。

ただちょっと、ここ最近本を買い過ぎて積読増えぎみなので、
9月は積読消化月間とし、「読書の残暑」を楽しみます!

気になる本があったらコメントで教えていただけるとうれしいです^^

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