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【9冊】7月に読んだ本📚

生命を脅かす暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
私のほうは喜んで家に引きこもり、気付けば9冊の本を読了していました!

本当は1冊ずつご紹介したいところですが、今回は簡単にご紹介。

『アルプス席の母』早見和真

夏にぴったりの作品。こちらは図書館で借りて読みました。
甲子園を目指す強豪野球部に所属する息子を持つ、シングルマザーの物語です。部活動といえど、甲子園を狙うとなると、親の役割はこんなにも重たいのかと、唖然としました。
子どもを応援する気持ちから、親はどこまでも頑張れてしまうのでしょうか。アルプス席から見る甲子園の景色がとても印象的な作品でした!

『たおやかに輪をえがいて』窪美澄

結婚20年の主婦・絵里子が、家族の思いがけない秘密の発覚により、自らの人生を見つめ直し、ゆっくりと新しい人生をやり直していきます。一度しかない人生、夫を支え、子どもを立派に育てることも本当に素晴らしいけど、それは長い人生のうちの一部であり、その後に待っている人生もまた素晴らしい。人間に与えられた時間は、とても贅沢なものだと思いました。

『さいはての彼女』原田マハ

女性と旅と再生をテーマにした、爽やかに泣ける短篇集。息が詰まるような日常生活、疲れた心を癒してくれるのは、やはり旅なのでしょうか。誰も自分のことを知らない土地へ、目的もなく赴いてみる。普通だったら出会えないような人との出会いが、きっと待っていそうな気がします。

『やわらかい砂のうえ』寺地はるな

24歳で人生初めての恋をする、砂丘の町出身の万智子。なかなかにめんどくさい彼女が、私自身の心にも潜む偏った価値観の存在にも気づかせてくれます。すごく面倒なところもあるけど、本当は芯が通っていて強い女性。そんな彼女が変わろうともがく姿がいとおしく思えて、温かい気持ちになれました。

『マリコ、うまくいくよ』益田ミリ

益田ミリさんが描く、等身大でちょっと性格の悪い女性の姿が大好きです。
自分が何かにぶつかったとき、自分の今の状態が分からないとき、代わりに解説をしてくれているようで、なんだか安心するんです。こちらは「働く女性」がテーマになっています。会社員時代の自分にも読ませてあげたかったな。

『難問の多い料理店』結城真一郎

――ビーバーイーツ配達員として日銭を稼ぐ大学生の僕は、注文を受けて向かった怪しげなレストランで、オーナーシェフと出会う。
暑い夏に、ちょっとゾクゾクしたくて購入しました。連作短編になっていて読みやすいです。後味の悪~い結末が病みつきになってしまいます…

『琥珀の夏』辻村深月

買ってからしばらく積んでしまっていましたが、「夏」ということでこのタイミングで読んでみました!本当に読んでよかった…。過去(子供)と現在(大人)の視点や心の動きが入り混じりながらも、とても繊細に描かれていました。真相に迫りながら考えさせてくれる作品が大好物の私にぴったりでした!

『僕の姉ちゃん』益田ミリ

女という生き物の苦労、そして恐ろしさを訥々と弟に仕込んでいくお姉ちゃんが最高すぎました!この姉弟の関係性もとっても好き。こちらのシリーズ、まとめて買ってしまったので、続きも楽しみです…!

『最後はなぜかうまくいくイタリア人』宮嶋勲

「きちんと」を重んじる日本人から見ると、「イタリア人と関わるのは無理かも…」と思ってしまうほどの、到底信じられない慣習の数々。だけど、その寛容さや臨機応変さには、ちょっとだけ羨ましくもなってしまいます。どっちがいい、悪いではなく、相手の文化を知り、尊重し、いいと思ったことはどんどん取り入れていくべきですね。

以上、9冊でした!夏の文庫フェアが楽しすぎて、積読も文庫中心になっています。いつもより多く読めた一方、それ以上に買っているので積読も増えた1カ月でしたね・・・

まだまだ暑さが続くので、喜んで引きこもって、新しい本に出会いたい!

8月は、どんな本を読もうかな。

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