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ひとりぐらし。

生活が、崩れていた。

消灯時間が遅れ、自炊をしなくなり、洗濯物がたまり、ゴミ収集の曜日を逃し始め、シャワーや歯みがきも、おろそかになっていた。

部屋に、ネット環境をほしいと思うようになった。noteに前に書いた記事は、ファミレスや喫茶店などの公共のwi-fiで書いたもので、自宅のネット環境は、もうずいぶん前に解約していた。

家電量販店で、ネットを申し込みに行った。数時間で契約できた。ウィルス対策ソフトを購入し、帰宅した。家で、さっそく、ウィルス対策ソフトをパソコンにインストールしようとしたが、なかなか、うまくいかない。何時間かかけて、インストールに成功した、、、と思う。

気がついたら、布団の上で、なぜかスラックスとTシャツという格好で、私は寝ていた。朝、6時20分だった。

その日は、バイトの日だった。7時20分には、家を出なくてはならない。状況を飲み込むのに、しばらく時間を費やし、着替え、食事もとらずに家を出た。会社には申し訳ないが、その日は仕事にならなかった。最低限の仕事だけして、ごまかした。

そこで、はじめて、これではだめだと思った。

仕事の終わりの時間を迎えた私は、帰宅してすぐ、電話で、ネットの解約の申し込みをした。ネットのつながりが遅かった話をすると(嘘ではない)、幸い、最低限の料金で解約ができそうだった。その日のうちに、契約をした家電量販店に行き、正式に解約をした。

そこから、少しづつ生活を整えていった。

22時消灯。
シャワー。
歯みがき。
ゴミのまとめ。

久しぶりに、みそ汁も作った。

整えながら、思っていたのは、これまでやってきたことは、無駄ではなかったということだ。やったことのあることは、やっただけ、体に蓄積されている。

まだ、手をつけられていないこともある。洗濯と掃除。ここは私の苦手分野。

自分のことは自分でやるしかないという「一人暮らし」は、強制的に生きる基本を学べる暮らし方なのだと、私は、思った。

わるくないぞ。一人暮らし。

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