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15歳、春

4月は残酷な月だ
自分にどれだけの価値があるのか
他人が自分をどう評価しているのか
透けるように見える
私は高校生活に期待していない
どれだけ自分を取り繕っても
いつか剥がれてしまうこの化けの皮は
醜すぎるからだ
不慣れな高校生活に戸惑っているクラスメイトも
きっとあと1週間でもしたら
ずっと前からこの学校にいるような
堂々とした立ち振る舞いをするようになるだろう
これこそが順応能力であり若い今しかできないことだ
虚勢を張ったり自分のやりたいことを捨てて
友達と同じ部活に入ったり
側から見れば滑稽なものでも私は素晴らしいと思う
友達とのトラブルも文句を言い合いながら受ける授業も
全て青春なのだ
私はやらなくていいことはしない
やるべきことなら端的に終わらせるべきだと思っている
自分のやるべきことを見極め
青春の1ページを描いていきたい

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