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ヴィッセル神戸マッチレビュー│PSMvsマイアミ

2024年シーズンの最初の試合となったインテルマイアミ戦。残念ながら日本国内の放送はありませんでしたが、マイアミ公式チャンネルで試合を観戦しました。



【レビュー】

神戸は昨季同様に前線からのハイプレスを志向。大迫が守備のスイッチを入れ、それに連動して後方の選手がボール奪取に動く形です。まず目についたのはボール奪取後のビルドアップ。昨年は奪った瞬間に前に大きく蹴り出すのがベースでしたが、この日はあえて後方からパスを繋ぐようなシーンが目立ちました。サイドの崩しでも3人でトライアングルを作って崩す形が多く、「これは意図的にトライしているな」という印象を持ちました。

先日執筆したnoteで、

「戦い方に幅を持たせながら、大迫依存から緩やかな脱却を図る」

ヴィッセル神戸24シーズンの補強動向と戦力分析

と述べたのですが、この試合を見る限り新たなオプション作りにチャレンジしている様子です。選手間の距離やタイミングがズレる場面は散見されましたが、「意図したトライ」から生まれるミスは大歓迎。いまは理想と現実の「二兎」を追いかけながら、チームの可能性を広げてもらいたいです。

さて、新加入組の個人評をいくつか。岩波のロングフィードは神戸の戦術とマッチしそう。やはり能力の高いCBです。新井はベテランらしいプレーぶりと駆け引きで、この日の主役になりました。オビはプレー機会がやや少なかったですが、繋ぎのパスでチャレンジする姿勢は好感を持ちました。井手口はスピードと推進力が素晴らしかった。ただ本人も語るように可変時の動きや判断は神戸仕様にアップデート中。噛み合い出せば特大の衝撃を与えてくれそう。

宮代はストライカーの匂いがする選手。タイミングが読みづらいシュートや裏抜けなど、相手が嫌がる動きをしていました。連携が深まれば点で合わせるようなシーンが見られるのでは。ただ強度の部分はまだ上げられそう。フィジカルではなく、意識の強度をサコや武藤から盗んでほしいです。

【公式ハイライト動画】

【公式INSIDE動画】

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