ゲームのアイデアを生むために
Jo Summers著
上記のサイトを和訳したものを掲示しています。
読みやすく、困ったときに振り返りができるツールになれたらと思っています。
ゲームを作りたいのかい?今すぐ始めなきゃ
ゲームを作りたいのかい?それは素敵なことだね。
きみのことだ、もしかしたら何百ものアイデアが浮かんでいるんだろう。
そうじゃないって?何から始めたらいいのかわからない。
ふうん、それはきっと自分のアイデアがアイデアとして
「足りてるかどうか」「正しいかどうか」
を気にして進めないんだろうね。
よしわかった、僕がレクチャーしてあげる。ノートとペンを用意しなよ。
さまざまな色のペンがあるともっといいね。じゃあ始めましょうか!
4つのステップ
ステップ1
以下の公式にあてはめて、基本的なアイデアを生成しなさい。
硬いって?ためしてみなよ。
形容詞+ジャンル+環境+設定 = ゲームの基礎
公式はこれだけだ。サンプルをあてはめてみようか!
形容詞[高い]+ジャンル[ウォークスルー]+環境[山]+設定[サバイバル] = ゲームの基礎
→てことは、高山でのサバイバルゲームを作りたいんだ
ゲームの基礎となるエレベーターピッチができた。
「高山でサバイバルをするウォークスルーゲーム」
形容詞[格調高い]+ジャンル[すごろく]+環境[部屋]+設定[古代人のゲーム] = ゲームの基礎
→てことは、古代のすごろくゲームを作りたいんだ
「室内で行う古代人の格調高いスゴロクゲーム」
という具合に。
ここにコンピュータゲームのジャンル一覧がある
そして、形容詞の一覧がある!
どちらもすごいサイトだ…
これで、いろいろとゲームのアイデアを生み出すことができるし、たったこれだけでも「ゲームのアイデアなのだ」と説明することができる。
さらに、複数のジャンルを重ね合わせることで、もっと複雑なアイデアも生まれることだろう!
ステップ2
Five-Fold Frameworkでマインドマップを作成しよう!
ステップ1で出たアイデアを、5つのバブルで表現するのさ
5つのバブルのうちわけはこうだよ。
目標: ゲームの目的 (または勝つ方法)
スペース: 環境と設定に関する詳細 (バックストーリー、素材、世界の雰囲気と外観など)
コンポーネント: ゲームのさまざまな要素すべて (例: キャラクター、モンスター、トークン)
メカニクス: ゲーム内でできること (ジャンプ、走る、話す、さまざまなパワーアップなど)
ルール: ゲーム内でできること、できないこと (例: 交代、5 つのものを持つ、無重力)
これは、プロのゲームメーカーがゲームデザインドキュメントで採用しているものの、一番単純なバージョンだからね。
ステップ3
紙のプロトタイプを作ってみよう。ノートにキャラクターの絵をかいて、マップを書いて、コマを動かして説明しながら遊べるようにしてみるんだ。
完成させる必要はないよ、きみが知りたいのは、このゲームが楽しいかどうかだからね。
アイデアが面白くなくても良いよ。だって、きみが作りたいのはコンピュータゲームなんだ。ちゃんと面白くなるためには、なにをすれば良いか、それを試してみるのは大切なことだよね。
ゲームのハッキングをしてみよう
ステップ4の前に、ゲームのハッキングについて考えてみよう。
ハッキング?そんなの犯罪だよ!
そうじゃない、ここでいうハッキングは「古いアイデアの再利用」ってことだ。
じゃんけんのゲームがあるね。あれは素晴らしいゲームだ。
誰もが知ってる、誰もが遊べる。
じゃんけんをハッキングしてみよう
再利用するということだ。今から新しいゲームを考えるんだ。
はじめの5分で「ゲームのアイデアをすべて書き留める」
なんやねん、ゲームのアイデアって・・・と思うだろうが、じゃんけんをハッキングするんだ。グー、チョキ、パーを別のものにわりあてる。たとえば、カバンと帽子と靴なんかで。
たとえば足でジャンケンをするとか、たとえば色のついたカードを出し合うとか。
5分休憩するか。
次の5分で「悪いアイデアを思いつく」
「相手がグーしか出せない状況を作る」「グー、チョキ、パー、のほかに三本指とサムアップもメンバーに加えよう」
それよりもっと悪いことはなんだろうか・・・
5分休憩だ。
次の5分で、それを3人以上で遊べるようにする方法を考えてみよう。
「カード化するなら、カードを増やせばいいかなあ」
「3人だと、あいこが続きすぎると別のルールをつけた方がいいかなあ」
いろいろあるよね。
5分休憩するか。
最後の15分で、アイデアからゲームをプレイできるように実現しよう!
最もやってみたいアイデアを1つ選択して、実際にプレイできるように作り出すんだ。15分かけてメモを書き、新しいゲームのプレイを一緒に楽しんでくれる友達を見つけよう!
こんな具合でアイデアを膨らませることだってできるんだ。ここで完成しなくたってかまわない。
ステップ4
いよいよ最後のステップだね。
ここでは、これまでに作ったゲームのアイデアに固執、執着しないように気をつけてね、たくさんのアイデアを生むことを目指そう。
実は、これが最後のステップだ!
その他のアイデアの出し方
ゲームアイデアジェネレータを使います。
え、ズルだ。
ズルくはないよ、実現の最初の一歩。ジェネレータをギュンギュン回して、よさそうなものが出るのを待つのもいいよ。
どれも英語ですねえ
日本語のジェネレータもありそうですが、ログラインと一緒で、
日本人うけする考え方じゃない気もするね。
あとは・・・
過去にプレイしたゲームの本当に楽しかったものについて考えよう
なんでそのゲームが好きだったのかな?
自分がやりたいことをどのようにゲームに落とし込めるか考えよう
ピアノを弾きたい。パンを焼きたい、編み物をしたい。
そんな楽しみをコンピュータゲームにするにはどうするかな?
アイデアブックを作成しよう
ノートに書くだけじゃない。場合によっては毎日カメラを持って歩いて、いいなと思ったものはなんでも素材にしちゃうんだよ。
インスピレーションはいつでも沸くので、ノートはいつだって持ってた方がいいね。
既存の仕組みをめちゃめちゃにしよう
行き詰まったら、既存のよくあるゲームを、ルールをめちゃめちゃにして、ゲームとして成立するか考えてみるんだ。
Wikipedia のランダムなページを使用するのも楽しい
以下URLリンクは、ウィキペディアのランダムなページに行くための不思議な文字列を入れている。暇つぶしにもいいぞ!
雑誌の単語検索
もう読みたくない新聞や雑誌を用意して、別のページから単語や画像を切り取ります。それらをすべて帽子の中に入れ、ランダムにいくつか取り出すんだ。完全なジェネレータからの文字列じゃなくて、きみの好きなジャンルの文字列になるはずさ。
ストーリー キューブ
楽しいゲームさ。おしゃれだよね。
Pinterest 検索
ピンタレストはインスピレーションの宝庫だね。時間がいくらあっても足りないよ。
休憩する!
なんにしても、休憩にまさるリフレッシュ方法は無いね(トートロジー)(同語反復)(循環論法)
自転車に乗ってると、あるいは散歩していると、今までのアイデアがふと、すべて繋がる瞬間が得られる!かもしれないよね。
アイデアを洗練しよう!
プロトタイピングの手法を使って、アイデアをもっと具体的にしていこう。
最後のヒント
忘れないこと!
それは、アイデアは考えたら、そのほとんどは捨てる覚悟をしていよう。
覚えておこう!
プロトタイプを作れば作るほど、より多くのアイデアが生まれてきます!そして、作れば作るほど、作る時間は減っていくでしょう。できるだけたくさん回してください!
覚えておいて!
すべてのアイデアは素晴らしいアイデアです!ゴミみたいなアイデアなんてこの世にないんだぜ!
失敗したら、面白くしたらいいのさ!
お読みいただきありがとうございました!
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