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熊本の交通系カード対応問題

 熊本でpasmoとか交通系ICカードの対応をやめる。費用が高額で代替手段としてタッチ決済に対応うんぬんといった記事を見掛けました。。。
 機器更新に12億円掛かる。タッチ決済なら6億程度で済むらしいとか。

 
 (私見ですが、関連情報と思うこと。)
 2023年春にロンドンに行ったときはじめてヒースロー空港を利用しました。ロンドンはそれまで2回行ったことがあったけど、鉄道での入国だったのです。(EUの入国スタンプ右上に飛行機か汽車?か、矢印で入国か出国かマークがあります。汽車マークがなかなかナイス)

 ヒースロー空港に夕方到着して、空港近くのホテルを予約してたけど、どうやって行けばいいのか判りません。乗り場も判らない。広い空港内を右往左往して、えーい、シャトルバスが判らないから公共のバスで行こうかなと思ったけどそれらしきキップ売り場や券売機が見当たりません。 結局もう少し右往左往してシャトルバス乗り場を発見して無事ホテルへ行けましたが、けっこう時間がかかった。

 ホテルであらためてヒースロー近辺や市バスについてググったら、なんとロンドンバスは visa touch で支払、乗車できるらしい。翌朝試したらあっさりOKでした。
 だから券売機は遠距離しか表示されないのね。近郊はタッチ決済か!

 また、2024年春にイタリアのミラノへ行ったら、地下鉄の改札口で日本でいうpasmoをタッチするところにタッチ決済のマークがありました。

 すべての改札口や駅が対応してるわけじゃなく滞在中は1日券とかキップを利用しましたが、海外の交通機関ではけっこうな勢いでタッチ決済や電子対応が進んでいることを体感しました。



 そんななか見掛けた熊本のニュース。
 最初はpasmo対応をやめてぜんぶタッチ決済にするの?と思いました。続報を見るとpasmoとか全国展開の対応はやめて、従来からある熊本のローカルな交通系カードくまもんカードと visa touch に対応予定とのことでした。 あ、それなら納得です。

 visa touchに対応することは全面賛成。海外からの旅行者には現地通貨を気にせずタッチ決済できるってすごくよいと思います。

 記事を最初に見たときはpasmo対応をやめてタッチ決済に対応するとあったので、単発のタッチ決済は便利でいいけどタッチ決済だと1日券とかお得なきっぷの対応はできないので、そりゃダメじゃんねえと思いましたが、そこは従来からのくまもんカードが対応するとのこと。それなら熊本の都市圏で利用するならpasmoをリジェクトしてもいいのかもしれません。 ただ、今回の対象交通機関とJRのカード利用はどうなるんだろう? 機器の更新費用きっかけに利便性が悪くなるって利用者には迷惑なハナシですよねえ。



 しかし事の発端は高額な更新費用のようです。pasmo?の更新費用は熊本側の見積もりの倍って、この差はどっからくるんでしょうね。地方でもJRの駅中心に交通系カードへの対応が進んでいるようですが、地方でも熊本は大きなパイを持つ主要都市なはずで、その熊本で更新費用が、、、というのならば、同様の課題が地方都市で続発するのでは?とちょっと気掛かりなニュースでした。

 欧州では都市や地方圏ごとに電子対応や自動化が進んでいます。欧州は国も違うし、パイが大きくないので都市や地域で見合った自動化を進めているのだと思います。パリやロンドンといった大都市の交通機関は駅の券売機で発券やカードへチャージができて便利だけど、思えばこれは駅+券売機+改札口が従来からあるからできる対応。

パリ、ロンドン、ワシントンD.C.、リバプール
各都市の交通系カード

 こうした元からのインフラがないとどうかとなると、ハワイのHOLOカードって駅や券売機ナシでもwebでの電子決済で便利に機能しているので、機器が〜、更新費用が〜 って場合の対抗策として参考になるかもです。

ハワイ ホノルル市バスの
HOLOカード


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