見出し画像

乗り鉄はじめ 1984年夏「青春18きっぷ」-3 +姫路城とかお城めぐり

 1984年の夏休み。「青春18きっぷ」を使ってはじめて箱根以西へ行ったワタシ。初日のきっぷ1枚目では大垣行き普通夜行列車に鎌倉の大船駅から00:12に乗車して丸一日かけて島根県の津和野まで。2枚目は津和野から東萩まで。3枚目で東萩から下関で今回の西端に達して、それから広島駅へ。


4枚目の日 姫路城へ

 広島駅のプラットフォームで一晩過ごした水島のおじさんと朝別れてワタシはまた普通列車に乗って東へ。4枚目のきっぷでこの旅の第2目標 姫路城へ向かいました。

 生まれ育った仙台は元々天守閣がなく、有名な大手門はじめ市内中心部は終戦直前の空襲で焼失したので、江戸時代のお城、天守閣ってどんななんだろうと以前から興味がありました。最初に姫路城へ行ったのは正解で、天守閣は写真で見ていたけど、大手門をはじめとした江戸時代からの門や櫓や渡櫓があんなに残っているとは思わなかったので、できるだけ時間をかけてじっくりみました。

 あとで振り返るとこの日は姫路城しか行っていない。まあ、帰りも大垣発普通夜行列車に乗車しないと残り2枚で仙台の家まで帰りつけないので、広島から大垣まで行くとなるとそうなるかあ。 神戸、大阪、京都どこにも降り立ってません。ただこの3都市は新快速で通るときに、それぞれのインパクトをもらいました。

 神戸:六甲山系へ伸びる街並み。 都市景観というより、街並みが山に向かってなだらかに続いてその先にある六甲山。この風景が好きで今でも時間があると新快速で大阪と神戸を往復したりする。

 大阪:このときは大阪駅の東側に梅田コマ劇場があって、たしか美空ひばりの公演がPRしてたかな。 うわっ、梅田コマだ! と通り過ぎた。

 京都:京都駅の手前で東寺の五重塔が見えてそれから駅に入っていったからかな? 街並みも駅もボロいなあ が実は第一印象でした。

 それから数年経ってまさか自分が関西に住むとは、、、ですが、それぞれそんな車窓からの第一印象。

大垣から普通夜行列車で東京へ

 ポケット時刻表で乗り継ぎをしっかり押さえて大垣まできて、予定通りの大垣発東京行きの普通夜行列車に乗車。
 この旅で何を食べてたかほとんど記憶がありません。萩では毎日小僧寿し(チェーン店)の鯖のバッテラ食べたなあ。広島でラーメンに色々追加でごちそうになったくらい。ほかはほとんど覚えていない。それなりに食べたりはしていたはずで大垣時点で残金は千円になっていました。

5枚目のはずだったのです。。。

 大垣からは始発なので無事着席してしばらくしてボックスシートもお構いなくしばらく就寝。浜松あたりから乗車したという家族とご一緒になりました。子供が懐いちゃって色々お話してたら、そりゃ大変だ、お金貸してあげるから仙台まで新幹線で帰りなさいと諭されて、最終日は東京から大宮まで行ってそこから急遽新幹線で仙台まで帰りました。

 車中泊含めて6泊7日のこの「青春18きっぷ」の旅では横になって寝たのは萩の旅館での1泊だけという無鉄砲さでした。さいごに新幹線で帰って来たのは、その方の優しさと目に見えぬフォースの思し召しだったのかなあ。 その方1万円をサッと出してこれで帰りなさいと貸してくれたのです。貸すといっても自分が同じ行動できるかとなるとちょっと考えるだろうなあ。 奥さんは顔色変わってたし。。。

そんな1984年夏の「青春18きっぷ」ひとり旅でした。(おわり)

東急世田谷線の昭和感

3連続のトップ写真は5月の連休に撮った東急世田谷線の電車です。
東急なんだけど、路面電車の雰囲気で係員が車両横でキップ確認したり昭和感あふれる東京のローカル線。

姫路城と現存12天守

1984年夏の「青春18きっぷ」ひとり旅では復路に姫路城へ行きました。これがはじめての「江戸時代からのお城」体験でした。
以前は現存のお城って京都の二条城を含めて13件だったと記憶してます。
今は天守として12件とするのが一般的なようです。
 ワタシは残り1件になってすでに10年以上経ってしまった。。。

姫路城
 1984年夏からはじまった私のお城めぐりのお初。有名な天守閣だけでなく城門や渡櫓が残る。ホンモノを知るならまずココ。
彦根城
 天守閣の造形としていちばん好きだったので次は彦根へ。明治天皇がココは残せと指示したと云ったとかで、お城の構造や建物がよく残る。今は確か御殿を復元してさらに見応えあるはず。 ひこにゃんのおうち。
 琵琶湖はじめ天守閣からの景色がよい。
備中松山城
 大石内蔵助や山田方谷の謂れがある。確かいちばん高所にあるお城。がんばって登ると無骨な天守閣が待ってます。その昔夏の暑い時期に最寄りの備中高梁駅から歩いてお城まで歩いて大変な思いをした。。。
松江城
 造形が2番目に好きなお城。最近国宝指定された。松平不昧や小泉八雲にまつわる名所もあるので、お城+城下町+宍道湖とのんびる過ごすことをオススメします。屋根の大きい漆黒の城。
松本城
 ここが好きという方多いようです。石川数正が工面して築いたお城。
 内部が華奢でちょっと心配になる。
犬山城
 小さいお城だけど、木曽川のほとりに立つ古い形式のお城。
 てっぺんの外周を歩いて周れる。
松山城
 江戸時代末期の再建だけど、城郭としてはよく残っている。私は宇和島城とセットで訪ねました。
宇和島城
 伊達のお城。天守閣だけが残るけど、町には史跡が多いのでゆっくり滞在をおすすめします。
高知城
 写真や城下からみると堂々とした天守閣だけど、実際に御殿+塔を見るとうまくつくったなあと思う。間近に見ると天守閣に見えないけど城下から見ると堂々たる天守閣。
丸亀城
 すごい石垣の上にある天守閣。
丸岡城
 着いたら夜だったので、入口から眺めただけでした。ザーンネン。
(弘前城)
 うーん、なぜか未だに行ってない。
 行けるうちに行っておこう!

御殿が残るお城

 熊本城や彦根城、名古屋城など御殿を復元、再建したお城がありますが、実は昔からの御殿が残る城跡が点在します。

二条城
 徳川のお城ですからね。そりゃ立派。
川越城
 松平家の御殿が残っています。玄関が堂々たるつくり。
 小江戸川越は蔵の町だけじゃなくて、ここの御殿と喜多院を訪ねると一日楽しめると思います。
掛川城
 木造で再建されたお城を新幹線から眺める方多いと思います。その天守閣のふもとには江戸時代から御殿が残っています。

他にも再建だけど、熊本城天守閣+御殿、佐賀城大手門+御殿などいずれも見応えがあります。天守閣だけでなく、御殿とか門を含めて城跡をアピールしたらよいのにと思います。
そういう意味では江戸城の皇居東御苑は建物はないけど、天守台はじめお城の石垣がよく残っていて、北側の石垣は現存する石垣で有数だと思います。天守台近くの御殿跡には松の廊下あとがあって、ここで事件があったんだとか、江戸時代(初期?)の行政府ってここだったんだ とか色々想像が膨らむおすすめ城址です。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?