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一呼吸、置いてみる。

「名前の言い間違い」

言ってる本人はまったく悪気はないと思う。ただ、自分がこれまで出会ってきた人の中から、そのように読む人が居たから、そのように呼んでしまっただけ。

でも、間違われた人間にとってみれば、ちょっとだけ違和感が残る。
自分のことをきちんとわかってくれているかな?と不安になる。

例えば、濁点がつくかつかないかくらいの間違い。
あなたなら訂正しますか。そのまま見逃しますか。
自分はなかなか訂正できなかったりする方です。(コミュニケーションはそれで問題なく進むので。)

それでも残る違和感の正体はなんだろうと思ったときに、大学院時代の研究で読んだ本の一説が思い浮かぶ。

「形が違えば意味にも違いがある。意味が違えば形にも違いがある。」

Bolinger (1977)

「形が変われば、意味も変わる。」
1つとして同じもの、1人として同じ人はいない。
存在しているだけで、それぞれに存在している意味がある。

そっかそっか。濁点の有無っていう些細なことかもしれないけど、そこには大きな違いがある。だからこそきちんと発信してもいいんだなと。

人の名前、きちんと呼べていますか。
一呼吸置いて確認してみよう。そして一呼吸置いて訂正してみよう。
違和感がすっと抜けていく。そんな瞬間に立ち会えるかもしれないから。

Reference:
Bolinger, D. 1977. Meaning and Form. Longman

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