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ボクシング替え玉事件「ナイジェリア仲介者」は日本に!八百長依頼を告白

  5月14日の札幌興行で、リングに上がったナイジェリア人の2選手が、実際には別人の素人だったという「替え玉事件」は、主催者とコミッション役員が謝罪したが、まるで「仲介人に騙された。自分たちも被害者」という風な話で終わらせていた。じゃあ、その騙した人間は誰なんだと言えば、名前すら出てこないのである。タレントのボビー・オロゴンも「ナイジェリアの仲介人」が独断でやったようなことを言っているが、よくこの問題を取材すれば、その説明では辻褄が合わないことだらけなのだ。

 出場した「別人」がボクサーですらなく日本在住のナイジェリア人というのも、海外にいる仲介人がわざわざ仕組むには、あまりに奇妙な話。報道では、JBCがパスポート確認を怠った、というような話になっていたが、これも厳密には違う。試合前日までに再三、パスポートを提出するよう求めていたのに、主催者がそれを拒んでいたからだ。この問題はもっと根深いものが背景にあるはずだ。それを「騙された」で終わらせていること自体が業界の闇であり、素人ボクサーが働くという埼玉県の飲食店に行ってみた。

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