鴉が哭いた朝は

 おはよう。今日という日よ。目を擦りながら開ける窓、変わらず綺麗に広がる空はあの日から何も変わっていない。恐らくこれからもずっと、何も変わらずに目の前に広がり続ける事だろう。

数十年ぶりの珍しい満月だっていうのに辛くて苦しかった日も、夕日に照らされながら悲しみが溢れた日も、次の日の朝が来て、目を擦りながら窓を開けたら今と何も変わらない空が広がっていたのだから。


好きな人に好きだと伝えた。好きな人は困ったような顔をしていた。

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