私は人生破壊系
「何かさ、彼女束縛が激しくてさ」
隣で私好みの塩顔イケメンがお酒を飲みながら彼女の愚痴を同僚に漏らしている。今日は職場の打ち上げ。大手取引先との契約が成立した為、急遽私のいる課で打ち上げを開く事になった。小さなBAR風居酒屋を貸し切って、各々が好きな席を行ったり来たりしてお酒と空間、そして達成感を楽しんでいる。
「彼女とうまく行ってないんですか?」
「あ、聞こえちゃいました? うまくいっていないと言うか……なんかちょっと鬱陶しいというか」
「束縛……?」
「職場の女の子にも嫉妬? みたいのしてて、有り得ないでしょ」
彼はそんな事を言いながらも彼女の事が好きなのだろう。顔は満更でもなさそうだ。そんな所も何だか可愛く見えたので、私は彼の肩にもたれ掛かった。
「こういう隙だらけな所を……彼女は心配してるんじゃないかな」
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短編の詩集です。
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