記憶を消せるとしたら
「記憶を消せるとしたらどうする?」
「ん〜……いやな事全部忘れる……っていうのも薄っぺらい人間になっちゃいそうだしなあ」
「記憶を書き換えられるとしたら?」
「書き換えるかあ……別にないかな? 今楽しいしさ」
彼女は下の歯まで見えるくらいの笑顔を僕に見せて笑っていた。
今日は僕達の五回目の記念日。
ずっと一緒にいようね。なんて約束してからもう五年が経とうとしている。
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1,198字
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短編の詩集です。
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