いつだってそうだ
「いつだってそうだ」
厚手のコートで体を覆い、小さな公園のベンチに二人で腰を下ろす姿は哀愁さえ感じる。古くなった街灯の光がチカチカと点滅していて、なんだかもう今年も終わるなとぼんやりと考えさせられた。
「お前とは昔から何かあるとここで過ごしてきたけど、きっとこれからも増えていくんだろうな? 結婚とかしてもさ」
「まあ……うーん、結婚なあ……」
二人は子供の頃からの付き合いだ。いつも一緒に行動していたし、大人になってからもずっとこうして仕事の休みが合う日には会う事にしている。
二人にはそれなりの仕事もあるし、友達も少なくないし、それぞれ綺麗に装った女と付き合ったりしている。
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短編の詩集です。
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