ラストレター ⑨
胸が焼けるように苦しい。初めての経験に僕は吐き気すら覚えている。
過ぎて行く毎日に焦燥と戸惑いを覚え、未だ見ぬ予感に視界が霞むような感覚に陥っている。
寝ぼけ眼で見るいつもの笑顔も、額から顎へ流れる汗を拭い振り返ると見える " あのいつもの笑顔 " も、少し前までは心地良かったはずなのに今では何だか痛みすら覚える。
僕はいったい何をしているのだろうか?
どうするのが正しいのだろうか?
日々増えて行く自分に降りかかる出来事が整理できないまま、只々身体と心を擦り減らして行くしかない毎日……
「僕の事を知っている人のいない所へ逃げてしまえれば良いのに……」
ここから先は
1,008字
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33843627/profile_9233f531062c57289c9f4d6fde8d9244.jpeg?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
一話完結(たまに前後等でリンクするお話有り)のお話を毎週金曜日20時に配信しています。
一度ご購入頂ければ、現在配信中の全てのお話を読む事ができます。
THE CONNECTIVES
¥1,500 / 月
短編の詩集です。
いつも応援有難う御座います。竹渕はいつも皆様に支えられています。これからも生きる。