ラストレター ③
君は横目でチラっと僕の表情を伺って、僕の知らない人達と楽しそうに " いつもの素敵な笑顔 " を浮かべながら会話をしていた。
笑いの絶える事のないそんな輪を見て、僕は心の奥がジンとした。
君を呼ぼうと力を込めるけれど、僕の喉笛が音を発する事はなく……只々君との距離を感じたんだ。
そんな寝覚めの悪い夢に頭が痛い。
「早くしないと遅刻するよ!」
そんな声が家中に響いて、それに促されるように身体を起こし、今日も僕の一日が始まった。
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1,586字
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