第10回好きなフィギュアスケート選手をただただ語る会 〜宮原知子選手〜

こんにちは!スケオタのおかげんです!

気がついたら10回目になってました!

宮原知子選手 女子シングル 日本代表

彼女は選手の中でもかなり小柄な選手だと思うんですけど、演技は小さく見えないんですよね。

シニアに上がって、全日本で優勝してから年々貫禄というか、表現面でものすごく成熟しているなって思います。

彼女の魅力はスピンがものすごく綺麗なのと、丁寧なスケーティング。

左右両回転のスピンとレイバックスピンはかなりの見せ場!!
ほとんどのプログラムで取り入れられてますが、右回転をしていたのに、すぐに左回転で回るという超絶すごいことを彼女は難なくやっています。

子どものときはジャンプも両回転で飛べていたらしいです。

2014年全日本選手権 フリープログラム  ミス・サイゴン

全日本で初優勝した時の演技。

ここから彼女は日本のエースと呼べれるようになりました。

浅田選手から宮原選手へと世代交代を印象付ける試合だなーって思います。

このころはまだ演技中の顔の表情に変化がないころですね。

最後にダブルアクセル・トリプルトーループのコンビネーションをしっかり決めるのがかなりかっこいいですよね。

このシーズンは初出場の世界選手権で見事に銀メダルを獲得しました。

2016年 四大陸選手権 ショートプログラム  リバーダンスより ファイヤーダンス

この年のショートは挑戦!って印象がかなり強いです。

大人しい印象が強かった宮原選手が力強い曲調のプログラムに挑むのが最初は驚きでした。

ですが顔の表情などが昨シーズンとは別人で人は変われるんだなって思えました。

2016年 四大陸選手権 フリープログラム  リスト作曲 ため息

このプログラムは彼女の持つスケーティングの良さがかなり引き出されていると思います。

ショートみたいなリズミカルな曲もありだけど、こっちの方が断然宮原選手に会ってると思います。

ダブルアクセル・トリプルトーループを演技の終盤に2回飛ぶのがかなり印象に残ってます。

ダンス系、アップテンポ系の曲を踊りこなせるのは高橋大輔選手ぐらいしかパッと思いつきません。

見事にショートもフリーも1位で四大陸選手権で初優勝しました。

2016年 グランプリファイナル ショートプログラム  プッチーニ作曲 ラ・ボエームより ムゼッタのワルツ

プッチーニのオペラは本当に素晴らしい作品が多いですね。

華やかで繊細で、感情がバーーーっと溢れるところがあって素晴らしい作曲家です。

この曲に乗って宮原選手も素敵に滑っていますよね!

特にスピンとスケーティングがやはり素晴らしい。

腕を長く使ってるから動きにメリハリがしっかりついていますよねー!

このシーズンからスケーティングのスピード感が増してより、緩急のある演技になってきたなって思います。

2016年 グランプリファイナル フリープログラム  惑星 スターウォーズ

宇宙プログラム!!

惑星とスターウォーズを組み合わせる斬新なプログラム!

幻想的な雰囲気とスケーティングの緩急がすごくマッチしていてまた新たな一面を見ることができたって印象です。

一つ一つの振り付けの動きに年を重ねるごとに美しくなってきますよね。

だから見ていて説得力のある演技だなーって思える。

グランプリファイナルで2年連続の銀メダルを獲得。

後半のシーズンは怪我のため欠場してしまいましたが、この演技は本当に素晴らしいです。

2017年 全日本選手権 フリープログラム  プッチーニ 蝶々夫人

昨シーズンの故障明けに臨んだオリンピックシーズン。

彼女にとっては苦難と葛藤の連続だったと思います。

このシーズン取り上げたのはショートで映画SAYURI、フリーは蝶々夫人と日本人女性を演じるプログラム。

彼女にぴったりのプログラムだと本当に思いました。

日本人女性の奥ゆかしさ、内面をやはり表現できるのは日本人であるからこその強み。

全日本選手権は代表を決めるためかなりピリピリしていると以前スケート関係の仕事をしてる方に聞いたことがある。

トップ選手にとっては自分のこれまでの頑張りが報われるか報われないかの舞台だから。

彼女は見事に優勝し代表の座を勝ち取った。

中盤にあるコレオシークエンスの美しさ、最後のダブルアクセルからの演技、レイバックスピンの美しさは見ている人の心をガッと掴む。

泣けますよね。本当に。

宮原選手があんなに勢いよくガッツポーズをするなんて、代表選考会というあの場で大きなミスなくまとめることの難しさを物語っていると思います。

2018年 平昌オリンピック ショートプログラム

これぞフィギュアスケート!!って思わせてくれる名プロ!!!

本当に美しく繊細で、力強い芯のある女性を演じたプログラムだと思います。

1つ1つの腕の使い方、ポーズの決め方、ポジションの美しさは素晴らしいです。

オリンピックという大舞台で自己ベストを更新するなんて、、、

彼女は本当に強い人だと思う。

何回見てもため息がでるぐらい美しい。

彼女の代表作品だと思う。

2018年 平昌オリンピック フリープログラム

ショート・フリーをオリンピックでノーミス、両方とも自己ベストを更新するなんて。

ここぞというときに自分本来の力を出し切ることができるってすごすぎますよね。


この演技は本当にすごい。

引き込まれる。

これまでの彼女の演技で完璧!!って言える演技だと思う。

2018年 NHK杯 ショートプログラム  小雀に捧げる歌

これまた名プロ!!!

彼女はこういうシックで深みのある曲がよく似合いますね。

彼女の持ってるスケーティング、所作の美しさが際立つプログラム。

2019年 グランプリシリーズ 中国大会 フリープログラム  シンドラーのリストよりメインテーマ ラフマニノフ 前奏曲 鐘

なんて深みのあるプログラム

グレーの衣装もまた世界観とバッチリあってますよね。

オリンピック後ジャンプの修正などに取り組んできた宮原選手。

高難度ジャンプ習得がこれから先のシーズンで必要なことかもしれませんが、宮原選手の持ち味は深みのあるスケーティングとスピンの美しさ。


ジャンプに比重が高くなっている演技が多くなるなか、彼女のような存在はやはり必要だと思う。

コストナー のように、スケートそのもので魅せてくれる選手が少なくなってきたからこそ。

ぶっちゃけロシアの若い世代の演技は機械的、作業的に感じてしまうから演技時間が長いって思うことが多くなってきた。

魅せる演技はそれがない。

ジャンプなしのシングルの試合もあっていいのでは?なんて思っちゃうぐらい。

まぁこんなことタラレバしても意味がないんですけどね。

どうか息の長い選手になってほしいと願います。


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