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私って、もしかして境界性パーソナリティ障害?と思っている方へ

初めにお伝えさせていただきますが、私は医療関係者でもなければ心理職の者でもありません。普通のアラサー女性、フツーの会社員です。
なので、パーソナリティー障害についての専門的なお話はできません。
ただ、自分と同じような悩みがある人、今自分が境界性パーソナリティ障害なのではないかと不安に思っている人の助けになればと思い、記事を書くことにしました。

もしかしてパーソナリティ障害?

今あなたがこんな風に思っているとしたら、そう思うようになったきっかけってなんでしたか?ネットを調べると、「理想化とこき下ろし」「過度な見捨てられ不安」「ボーダーと呼ばれる人々」など色々な言葉が出てきます。調べて、怖くなって、自分は境界性パーソナリティ障害なのかと不安に思っている人もいるのではないでしょうか。中には、「こんな人に付き纏われたら即関係性を絶って逃げよ!」なんて恐怖を煽るような内容のものもあります。私も、以前はこのような記事を読み、自分に当てはまるような気がしてとても不安でした。

でも、今は違います。今は自分の症状を客観的に捉え、自分の不安や感情を前よりうまく取り扱えるようになりました。自分はパーソナリティ障害と決めつけて、治らないかも、と考えて落ち込んでいるより、ずっと前向きに生きられるようになったと思います。
その経験から、大事なのはパーソナリティ障害かどうかではなく、自分の症状を正しく理解しうまく付き合うこと なのではないかと考えています。

では、ここで少し、私がなぜ自分をパーソナリティ障害だと思ったのか?そこからどのように立ち直ったのか?等をお話しさせていただきます。

裏切りと見捨てられ不安

最初に自分の症状を自覚したのはもう5・6年前のことです。当時1年ほどお付き合いした男性に、ひどい振られ方をしてしまい、今まで感じたことのないような怒り・絶望感・悲しみが一気に込み上げてきたのです。
その男性のことを罵倒しながら、でも離れることもできず、ひどいことをされていても自分を捨てないで、と縋りつきました。優しかった時のその人をどうしても頭の中から消すことができなかったのです。ここからが地獄の始まり、とでも呼びたいぐらい、その後5年くらいはまさにドロドロの関係が続きました。
彼は優しい人でしたが、同時に優柔不断で弱い人だったので、私を切ることもできず、優しくしては嫌になって離れての繰り返し。私は引き寄せと突き放しを短期間で何度も何度も体験しました。抱き抱えられては崖から突き落とされるような、自分にとっては壮絶な体験でした。ある意味、共依存にもなっていたのかもしれません。始めは別れ話のもつれのちょっとした鬱、くらいだった症状が、どんどん悪化し、最終的には生まれて初めて、死にたい、消えたい、自分はゴミなんだと考えるようになりました。見捨てられそうになると縋りつき、怒りで相手を罵倒するということも繰り返していました。
マンションから飛び降りをしようとしたことも何度もあります。彼に止められたいだけだったのか、それとも自分は本気だったのか?今でもわかりません。ただ一つ言えることは、本当に死んでいたかもしれない、ということ。
マンションの柵を乗り越えて、足が滑っていたら6Fから落ちて死んでいました。ただの一時的な衝動でも人は死んでしまうことがあるー本当に危険な行動でした。

そんな日々が2年程続いてからでしょうか、彼も自分もヘトヘトになり、救いを求めてネットで共依存等について調べ始めました。境界性パーソナリティ障害について知ったのもこの頃で、最初は自分がまさにこれである、と思い込んでいました。彼の態度も悪化し、優しい時と突き放す時の差もどんどん開いていきました。お前は境界性パーソナリティ障害だから、俺はもう逃げる!というようなことを言われたこともあります。私も確かに不安定で依存的でしたが、相手の不安定な態度によっても症状はどんどん悪化していきました。

救いを求めてー病院巡りの日々

お互いに傷つけあい、一緒にいてもどんどん不安定になるーそれなのに私は彼から離れることができず苦しい想いをすることを選択し続けました。それでもまだマシだったのは仕事をしていたことでしょう。ひどい喧嘩や死にたい気持ちでヘトヘトになっても、日中はなんとか普通の生活を送れていました。ですが、やっぱり夜や休日はめちゃくちゃな生活ー彼も私も疲れて、ついに病院に行ってみよう、ということになりました。
恋愛依存・共依存などのワードで調べて、近隣の病院巡り・・・ですがその道のりもまた過酷なものでした。偏見かもしれませんが、精神科医の方は変わった人ばかりに思えました。辛くて苦しくて病院に行っているのに、彼とのこれまでを根掘り葉掘り聞いた後に、お前はおかしい・もう治らない、というようなことを言う方もいました。また、彼と私を別々に診察室によび、彼の恐怖を煽り、逃げることを勧めるような方もいました。
それが正解のことももちろんあるのでしょう。ですが、私の症状は更に悪化し良くなる傾向は見られませんでした。精神科によって傷を抉られ、もっと突き落とされたような感覚でした。

そこで今度は、カウンセリング、心理士の先生を探してみることにしたのです。今思うと、その行動は正解でした。精神科の先生と臨床心理士の先生たちは同じようでぜんぜん違います。どちらも話を聞いてくれますが、心理士の先生からは基本的に否定的なことは言われませんでした。共感をしてくれる方、黙って傾聴してくれる方、それぞれでしたが、カウンセリングを受けた後は心が幾分安らぎました。そうしているうちに、家からは1時間くらい遠方にはなりますが、境界性パーソナリティ障害や共依存、愛着障害なんかにも詳しい先生を見つけ、通ってみることにしたのです。そこで私は、自分のこの症状がなんなのか、客観的に教えていただくことになります。
辛いながらも藁をも掴む思いで見つけたカウンセリングによって、私は今日まで生きてくることができました。次回の記事では、ここでどのような診断をされたのか・そこからどうやって立ち直っていったのかをご紹介致します。

★★おまけ★★辛い時にすること

・最近は橋本翔太さんという心理士さんのYOUTUBEを見ています。
この方の見捨てられ不安についての動画も自分の気持ちを客観視するのにとても役立ちました。動画内でちゃんと怒ってくれるのが良いです。

・「本当に言いたかったことは」と声に出して言ってみる
今でもたまに激しい感情で、今のパートナーに怒りをぶつけてしまうことがあります。「私のことなんて本当はどうでもいいんでしょ!!」なんて思ってもいないのに。そういう時は、落ち着いてからでも、本当に自分が言いたかったことはなんだろう?と考えてみます。そうすると、実は2人の時間をゆっくり過ごしたかったけれど忙しそうで寂しかった、とか、最近出かけていなくてほっとかれたように感じてしまった、とか色々本音が出てきます。それを落ち着いて相手に伝えます。ごめんね、の言葉と一緒に。橋本翔太さんの動画で言っている「お試し行動」をしないように、素直に自分の気持ちを伝える訓練中です

・あったかいものを飲む・フワフワの毛布にくるまる
やっぱり安心感って大事。何か不安や怖いと感じても、ここはあったかいよ、大丈夫だよ、ここにいていいんだよって自分に言ってあげます。
心地良さはやっぱり精神にも大事だと思います。アロマなどの良い香りを嗅いだり、甘いものを食べたり、可愛い動物の動画を見るなんていうのも効きます。辛い時は忘れちゃうかもしれないど、自分を大事にすることを思い出して。

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