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はじめて2次元の推しができた話

※この記事は自分語りの記事です。不快に思う方、苦手だなと思った方はいいねを押してバックしてください。

人物紹介
・推し
 「刀剣乱舞-online-」というゲームの登場するキャラクター

・私
 オタク 

彼の存在を認知したのは3年と少し前、私が高校3年生の3月でした。
少し時を遡り高校3年生の夏頃、私の友人たちは何やらハマっているものがあるらしく、連日休み時間はその話題で持ちきりでした。それは「刀剣乱舞」というゲーム。何やらイケメンなキャラクターが画面を行き来しており彼女らはひたすらタップするという側から見たら面白いのかよくわからないゲームでした。しかし当時私の興味は女性アイドルグループ。スマホゲームにはまったくもって興味がなかったのです。

連日友人達は「刀剣乱舞」の話をします。私は意味がわからないので相槌を打つしかできません。しかもできる返事は「そうなんだ。」「それってなに?」「どういうこと?」「教えて?」というなんともつまらないもの。次第に友人と心理的な距離を感じるようになります。
ある日友人がとあるアニメを教えてくれました。そのアニメは「刀剣乱舞」のキャラクターが日常を送るという1話完結型のアニメでした。私はそのアニメを見て「へし切長谷部」という刀にベタ惚れしました。
当時刀のことなんかまったく知りませんので話の6割程しか理解できていなかったと思います。しかし友人達は私がわからないというところを丁寧に教えてくれました。今思えば私は彼女達に沼の底から手招きをされていたのですね。心から感謝です。

当時自己肯定感が文字通り底抜けに低かった私は「主」をしたって全肯定してくれる長谷部がとても可愛く魅力的に見えました。社会的にダメな人間でも長谷部なら慕ってくれるだろう。そんな勝手な想像をして私は長谷部に視線を奪われて行ったのです。

(余談ですが、高校3年生から大学1年生の期間で魅力的に感じたキャラクターのほとんどがプレイヤー(私)を好きで大好きアピールをしてくるキャラクターでした。)

とても面白い小説に終わりがあるように、アニメにも終わりはあります。1クールの放送期間が終わり私は長谷部ロスに陥りました。優しく「主」と呼びかける魅力的な声、端正な顔、特徴的な衣装、全てが恋しくなりまた声が聞きたい顔が見たい。彼を自分のモノにしたいと強く思うようになったのでした。アニメの放送が終了して2週間もしないうちに私は「刀剣乱舞」をスマートフォンへインストールしていました。

しかし試練はここからです。私の愛するへし切長谷部は少しレアな刀。(一般的なソーシャルゲームでいうとSRくらいのレア度があるんじゃないでしょうか…?)鍛刀と呼ばれる所謂ガチャのようなものを回しても中々出ません。しかし私は彼を求めてこのアプリをインストールしたのだ。絶対に引き下がることはできません。毎日毎日鍛刀をして落胆する日々の繰り返し。しかしその繰り返しに終止符が打たれたのです。美しい登場音の後に流れる新垣樽助さんの美しい声。私が待ちに待ったへし切長谷部が顕現したのでした。

やっと会えた…。アニメとは作画が違うので雰囲気も少し違います。アニメの長谷部はほのぼのした雰囲気で少し天然で放って置けないような姿をしていますが、原作であるゲームの長谷部は少し冷たく過去を気にしていないようで気にしている少し面倒くさい子ちゃんでした。しかし原作長谷部の方がお顔のパーツがくっきりとしていて、より私の好みのお顔でした。

(彼を好きになって数年経ってから気付いたのですが、私がおでこを出している男性を好きになるのは彼の影響だと思っています。)

待ちに待った嬉しさに思わず母に報告してしまいました。「お母さん!長谷部が出た!!!!」知らない人名を口走る娘にきっと母も困惑したことでしょう。それなのに引かないで話を聞いてくれた母には感謝しかありません。

彼を手に入れてから私の本丸のエースは彼になりました。近侍はほとんどの確率で長谷部です。長谷部は私の生活に潤いを与えてくれました。
彼の顔を見るだけで幸せな気持ちになる。辛い受験勉強も頑張れる。推しというものはいいものだと知るのでした。

それと同時に私は二次創作というものを知ります。好きなキャラクターを好きなように動かせる。当時文芸部に所属して小説を書くことを趣味としていた私にとって刀剣乱舞は設定の宝庫、夢のようなゲームでした。

長谷部を好きになって以来私は無我夢中で長谷部のグッズを集めるようになりました。地元のアニメイトへ足を運び長谷部を見つけたら金額を惜しまず出す。このようなお金の使い方はストレス発散になりますが、私のお財布を脅かします。気付いたらこれまであった貯金はほとんど彼のグッズへと変身していたのです。

大学へ進学してアルバイトをするようになるとそのお金の使い方はヒートアップしていきました。私は長谷部の性格も好きですが、見た目がとてもタイプだったので余計に顔が付いているものが欲しくなります。1年もすると家には長谷部のグッズが大量に溢れかえり、祭壇が出来上がるほどに成長していました。これからも私の家に彼の顔は増えていくことでしょう。

一旦へし切長谷部との出会いはこのへんまでにしておきましょう。これ以上は愛が溢れて何文字書いても足りないですからね。

きっと刀剣乱舞というコンテンツが続く限り、長谷部のことは好きなのだろうと思います。今まで私の「推し」という概念は入れ替わり立ち替わりする唯一の存在だと思っていました。しかし彼を好きになってからもう1人別の次元の俳優を好きになった時、私の推しの存在は無限増殖型だと気付いたのでした。彼は私の人生において大きな存在となり、私の生活を癒し鼓舞させてくれるのです。これまでもこれからも長谷部と共にあらんことを。


最後までお読みいただきありがとうございました。長谷部編は話の起伏が少なく淡々と進んでいました。実際に長谷部を好きになった大きなきっかけというものが思い当たらず、気づいたら長谷部好きになっていたのでこの日記はそんな私の心情を如実に表現できたのではないでしょうか。書いているうちに長谷部は大きなトラップを仕掛けるタイプではなくじわじわと心に浸食していくタイプの男なのかなと思いました。



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