3次元の推しとの出会いは運命なのです

※この記事も自分語りの記事です。苦手な方はバックを推奨します。また固有名詞の掲載は控えております。察してください。

私にはたくさんの「推し」がいます。その中で最も愛着を持ってお金と時間をつぎ込んでいると思っているのが今日お話しする3次元の推しの彼です。

時は遡ること3年半前、友人が私に刀の付喪神が主役のミュージカルを紹介してくれました。友人からDVDを借り、はじめて見た世界は想像のつかない素晴らしいものでした。そんな素晴らしい作品の中で一際私の目を惹きつける存在がいました。その彼こそが私の1番の推しなのでした。

しかしガードが硬い私はまだ彼のことを好きにはなりませんでした。彼との出会いは背が高くてかっこいいな、という一時の感情で済まされたのでした。

彼のことをカッコいいと思った数ヶ月後、私は実家を出て県外で一人暮らしを謳歌していました。謳歌していたと言っても友人はいないしバイトもまだ始めていない暇人だったので、暇をつぶすために私は有料のアニメサイトを契約し、気になるアニメを片っ端から視聴していました。今思い返せば謳歌していたのはアニメサイトですね。

数多くの作品の中で私の目がとある作品を捉えました。それはラグビーをモチーフにした作品です。もともとスポーツ系アニメは見始めても途中で飽きるほど興味がありませんでした。しかし運命の神様は私に魔法をかけたのかもしれません。軽い好奇心でラグビーアニメをクリックすると、ギャグ要素がふんだんに混ぜ込まれたストーリーに個性豊かなキャラクター、綺麗な作画、全てが私を虜にしたのです。寝食を忘れ私は作品に没頭しました。あっという間に1期を見終わり、すぐに私は2期を見始めました。スポーツアニメが苦手だったのにいつのまにか次の話を見たくて夢中になっていたのです。

(今思うと単純にストーリーが素人にもわかりやすくギャグも面白かっただけなのかもしれないですが、気にしないでおきましょう。)

2期も見終わってしまって私は虚無感に襲われていました。もう楽しみが無くなってしまった…。パソコンの前で呆然とする私。細く途切れそうな心に注入する供給を探そうと、Googleの検索エンジンに作品名を入力し、検索ボタンをクリックしてみました。

結果に出てきた公式サイト開くとなんと、大きく「舞台化決定!」という文字が。思わず「ええ?!」という声が出ます。瞬きを数回繰り返して何度も文字を読みますが間違いではないようです。砂漠でオアシスを見つけた人間と同じでした。そして出演者には見覚えのある文字列がありました。見覚えはあるがどこで見たのか思い出せない。モヤモヤしたまま私はその文字列をコピペしてまた検索にかけました。するとなんということでしょう。一人暮らしをする前に見かけた(カッコいいな)と思った俳優の顔が検索結果に出てきたのです。
私は2度目の「ええ?!」という声を上げました。もちろん部屋には私1人です。

運命の再会は今時インターネット回線を通じて行われるのでしょうか。心臓が妙にドキドキして興奮したのを覚えています。私はこの作品の舞台を見に行かなくてはいけないと思いました。そして恐る恐る友人にラインをします。この友人は私に舞台を教えてくれた友人です。

私「〇〇っていう作品舞台化してるの知ってる?」

友人「知ってるよ!私の推しが出てるの!行こうか迷ったんだけど結局チケット取ってないんだよね。」

私「もしよかったら一緒に行かない?」

私と友人は別々でチケットを取り東京へ向かったのでした。

舞台に立つ彼をはじめて見たとき顔もかっこいいのに体まで逆三角形でやばいな…という小学生並みの感想しか出てこなかったのですが、その観劇をきっかけに私は舞台と彼と舞台俳優にどハマりしたのでした。

それ以来彼のイベントに行ったり舞台を観劇したり写真集を十数冊買ったり、DVDを十数枚買ったり…ととても楽しいオタクライフを過ごすのでした。


最後までお読みいただきありがとうございました。彼(推し)と私の馴れ初めにお付き合いいただいたこと感謝いたします。現在でも私が彼を認知できたのは本当に運命だったのだなと信じております(イタイって思わないで)。私があのアニメにハマっていなかったら、あのアニメを検索していなかったら、友人の好きな俳優と共演していなかったらきっと今の私はここにいません。
小さな奇跡が集まって今の幸せな私を築いているのだと心から思います。私を沼に沈めてくれた友人に最大の敬意を込めて。そして推しへの感謝と尊敬を捧げます。アーメン。

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