視野の狭さは世界の狭さ

皆さんトイレ内の手順ってほぼいつも決まってませんか?

ペーパーを手に巻く人、くしゃくしゃに丸める人、
前から拭くか後ろから拭くか、
ペーパー浮かべる派、フタをする派、
立ってするか座ってするか、
ウォシュレット使う使わない、
スマホ持ち込む本持ち込む、

色々あるかと思いますが、自分は何派! っていうのはだいたい決まっているのではないでしょうか。
それはつまり、自分の中では普通こうする、常識だということです。

しかし実際、トイレ内の作法に常識などあるのでしょうか?
世の中の人にアンケートを取って、後ろから拭く派が何%なのかを知っている人など、ほとんどいないのではないでしょうか。

しかし、物心ついた頃から後ろから拭く派だった人間が、例えば後ろから拭く派は20%しかいない少数派だというアンケート結果を目の当たりにした時、「えーー意外! みんな後ろから拭いてるかと思ったー」などと、自分の中での常識を中心に考えてしまうことは往々にしてあるものです。

そうなる理由は、トイレが狭いから。

トイレが狭いので、他の人がどうしているかを知る機会がほとんどなく、結果として視野が狭くなり、自分が常識かのように思ってしまうのです。

しかし実際には、トイレの外にも世界があり、その世界には別のトイレがあって別の人間が全く異なる作法でトイレをしていて、しかもそこに正解不正解や上下などはないのです。

自分の理解できない拭き方に恐怖感を覚えたりして攻撃するのは論外です。

視野を広く持ちましょう。

頂いたサポートは、僕のプロテイン代となり、文字通り血となり肉となります。 そうやってエネルギーを充足させられれば、きっとよりよい連載が続けられる気がします。