なぜ、メンタルには筋トレか ~③人と比べない~

メンタルには筋トレがいいという連載記事を書いていますが、今回は思考停止で筋トレをやっても効果がない場合があるという話をします。

これまでの記事はこちら



日頃から筋トレ界隈のtwitterを見ていて、首をかしげていることがあります。

「俺マジ腕ほっそいわ~~」とか言いながら、一般人(筋トレの習慣がない、世の大多数の人)の2倍ぐらい太そうな腕の写真をアップしているのです。

それも特定のアカウントだけでなく、多くのトレーニー達が同じようなことを呟くのをしょっちゅう見かけます。


これは、何も筋トレ界隈に限った話ではありません。

「ウチまぢ不細工やわ~~」とか言いながら自撮りを上げる女の子はそれほど珍しくありませんが、たいていある程度は可愛いか、少なくともメイクや加工をしていて決して不細工ではありません。


どうしてこのようなあまのじゃくな発言をしてしまうのでしょうか。


その原因は、自信のなさだと僕は考えています。

厳密に言うと、承認欲求の高さと自己肯定感の低さです。

すなわち、承認欲求が高いので、上げた写真を褒められたいものの、それと同時にこんな自分じゃ褒めてもらえないとも思っているので、先回りに自己防衛して自分を下げてしまっていると思われます。


SNSをやると、上流階級の情報が簡単に入ってきてしまうので、これと比較してしまうのでしょう。

これはSNSの非常に悪い部分です。

筋トレ界隈であれば、大会上位トレーニーの自撮りなどがすぐ目に入ってしまうので、それに大量にイイネがついていると羨ましく思ってしまうのはそれほど不自然なことではありません。


しかし、人と比べる必要は一切ないのです。

前回書いたように、筋トレの本質は、無心で重りを持ち上げ、自分を励ます、自分を信じる、褒めるという、前向きな心にあります。


トレーニング始めたてのひょろひょろの人でも、大会で優勝するようなトップビルダーでも、等しく各人の限界に挑んでいるのは事実のはずです。

まず、そこの自分の頑張りを自分自身で認めてあげましょう。

せっかく、生きていくうえで必須でもなく、月謝やサプリメント代だって馬鹿にならないような自己研鑽に打ち込んでいるのに、自分の腕が細いだとか言って自分を責めているなんて、こんなにもったいないことがあるでしょうか?


もっと残念なことは、そういった腕の細い自分を認められないだけでなく、その現実さえも塗り替えようとして、ステロイドなど禁止薬物を使ってしまうトレーニーも少なからずいることです。

健康増進のためにやっていることなのに、本当にもったいないことです。


この記事を読んで筋トレを始めてみようという人は実際それほどいないかもしれませんが、やる場合はぜひ自分との向き合いに集中し、他人との比較は努めて避けるようにしましょう。

承認欲求には終わりがないことを知るべきです。


この記事が参加している募集

頂いたサポートは、僕のプロテイン代となり、文字通り血となり肉となります。 そうやってエネルギーを充足させられれば、きっとよりよい連載が続けられる気がします。