先に生まれただけ、と書いて先生
先生や年上は、ただ先に生まれただけであって、別に年上だからと言って直ちに偉いわけでも何でもないよっていう話。
現代社会をサッカーの試合に例えてみます。
大人達は複雑なルールの下、毎日サッカーをプレイしているわけです。
例えば手を使ってはダメ、相手を殴ってはダメ、フィールドのラインを越えてはダメ、ボールを相手のゴールにシューーーーー! という具合に。
その複雑なルールを何一つ知らない状態で、いきなり子供がサッカーグラウンドに放り出されると思って下さい。
子供ではなくて新社会人でもいいです。
何をすればいいか分からないのは当然ですよね。
今サッカーで活躍できている大人達でさえ、昔は何も知らない状態でサッカーグラウンドという名の地球に降り立って、一つずつルールを覚えていった過去があるわけです。
それが時間軸上でちょっと遅かったか早かったかだけの違いです。
宇宙の歴史に比べたら、たかが人間ひとりの寿命なんて宇宙のチリのようにちっぽけです。
チリが時間軸上で0.1目盛左にいたとか右にいたとかで序列を主張しようとしているのかと思うと、おかしくて仕方ありませんね。
また、当然ですが、先に生まれたからと言ってそれだけで活躍できる保証などどこにもありません。
同じ時間軸上で生まれた人間同士で比べても、スタープレイヤーもいれば、チームのお荷物にしかならないプレイヤーだっているわけです。
それを理解せずに、チームのお荷物プレイヤーが、たった今グラウンドに放り出されたばかりのプレイヤーに対して、「んん〜? オレが教えてやろうか〜?」なんて親切ぶるのは、上から目線の教導に過ぎません。
色々分からないことを教えてあげようとするのはまだマシな方で、そういう"先に生まれた者"の使命を果たそうともせず、何も知らないプレイヤーを見下すことで自我を保とうとする大人は最悪です。
残念なことに、そういう最悪な"先生"は世に溢れかえっているわけですが。
体育教師、バイトの先輩、警察官、職場責任者、天下りの高齢者、親や上の兄弟、挙げたらキリがありませんね。
そういう"残念な大人"を僕自身が見下しているのではないか、という指摘はマァそういう部分もあるかもしれないと謙虚に受け止めましょう。
どれだけスタープレイヤーとして活躍できようができまいが、謙虚な気持ちで対等に人と接することが出来る"先生"でありたいものですね。
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