スキーマの例 ~思考の凝り固まりに"気付く"という大きな一歩~
昨日の記事で、スキーマ(信条や信念)という心理学用語を紹介しました。
スキーマは、個々人がそれまでの人生経験の中で積み重ねてきた考え方の土台であり、これに基づいて人は全ての物事をそれぞれの認知の仕方で捉えます。
例えば、
「自分は完璧でなければならない」
というスキーマがあったとして、これがあるせいで様々な問題が出てきます。
・現実では完璧でない自分をいつも責め、自己肯定感が低い
・完璧でない自分を隠したり、背伸びして着飾ったりする
・自分より完璧に近い人間に嫉妬して、足を引っ張ったり、人の失敗や転落をほくそ笑んだり炎上ニュースばかり追い求める
・自分より完璧でない人をどこか見下した態度を無意識に取ってしまう
・完璧に出来る能力があったとしても、ちょっとでも人生につまずいたら全てがおしまいかのように捉えていて、失敗を恐れて挑戦しない
・他人や子供や社会にも完璧を求めるので、厳しく当たってしまう
逆に言うと、「自分は完璧でなければならない」という思考の凝り固まりをほぐすことができれば、これらの問題を次々と緩和していけるということでもあります。
その思考の凝り固まりに気付くことが、問題解決の大きな第一歩なのです。
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