民主主義、行き詰まってない? ③搾取する側が増えすぎている

民主主義って別に万能解じゃないよねっていう連載。


前回までの記事。

民主主義社会で何か提案する場合、多数派を味方にする必要があるけれども、現代日本は心がどんどん貧しくなっていて、弱者救済の社会制度などは同意を得られにくい。

また、多数派を納得させるほどのロジックがあれば新しい提案も受け入れられるかもしれないが、そもそも弱者は強者よりロジック等で劣っているからこそ弱者になっている場合が多いのであって、だからこそ今でも様々な格差がほとんど放置され続けている。


強者が弱者から搾取するという構造そのものは今も昔もずっと変わっていない。

これは人類史が証明している。

違いがあるとすれば、その強者と弱者の比率だろう。


例えば古くは豪族の蘇我氏、中世なら平家一族とその血縁者。

強者とは本当にごく一部の人間だけだった。


それが士農工商の身分制度の近代になると、武士が大多数の農民から年貢を取り立てるようになる。

武士というくくり全般が強者であるから、強者の枠は増えたことになる。


そして現代、いわゆるお偉いさんは全国あらゆる職場、組織に点在しており、その数は昔と比べて遥かに増えたと言っていい。


しかし、こんなに増えてはダメなのだ。


その理由は、自然界を見れば分かる。

自然界は弱肉強食、多数の弱者が少数の強者をピラミッド型でどっしり支えないと本来バランスが成り立たないのである。

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引用元http://menglish.blog.fc2.com/blog-entry-674.html


現代日本はどうか?

分かりやすいのは人口ピラミッドである。

ピラミッドとは名ばかり、僕が中学生だった頃からとっくにピラミッドの原形を留めておらず、そこから20年もの間、特に何の対策もされないままなので、何の改善もされない(それどころか悪化の一途)。

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引用元https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2021np/index.html


現代日本は、高齢者の票を狙って高齢者に寄り添った政治を高齢者が行っているので、当然、高齢者が優遇され、若者は搾取される一方なのである。

なお、高齢者が悪とか選挙に行かない若者が悪とかそういう話をしたいわけではなく、構図としてそうなっていることは少なくとも事実と言えるだろう。

政治家もヨボヨボのおじいさんばかりで、票の厚い高齢者層に寄り添っているだけでラクに自己保身(しかも議員報酬は超超裕福)できてしまい、実際そういう議員ばかりだからこそ、事実として平成の30年間ずーっと少子高齢化が改善されていないと言える。


何の対策もせずにこれが勝手に解決するとすれば、それは大自然の摂理に従って滅び、そして0からスタートする、これ以外あり得ない。

大自然の摂理を前にすれば、民主主義なんかクソの役にも立たないのだ。

この国の民主主義の停滞は深刻なところまできている。

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