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The Sense of Wonder

窓を覗くと機体の大きな白い翼がよく見えて

フッフールに乗ってるみたいだ

と思いました。

フッフールは、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』に出てくる真珠色の竜のことです。

北海道リトリートへ発つ前日に、読み終えたばかりでした。



初めて訪れた冬の北の大地は白くて、開けていて、明るくて、仮に本の余韻がなくても日本語の標識を除けば

ここはヨーロッパ?

と思えるくらい異国めいて見えました。

道中は見る、触れる、食べる、感じるすべてが新鮮で、それを分(秒?)単位で体験していたので、自分の内側がかなり混乱していたようでした。



そうか

楽しかったんだ



と言語化できたのは、東京に着いた後です。

神経質だから、3日間とも他人の “いびき” で眠れなかった。

なら笑えるネタですが、おそらくそのせいだけではない。

波動調整®のセッションを受けると眠くなることが多いですが、シャキーン!としてしまうときがたまにあって、後者に近い状態が、行きの羽田から帰りの羽田まで続いていたのではないか、と思っています。



先日の波動調整®復習会で、リトリート中いちばん強烈だった体験をシェアしました。

2日目の夜、ひろ子さんの思い付きから、紀さんのピアノで倍音ワークをやったこと。

ものすごく感動して

この共振を波動調整®講座受講生のみんなにそっくりそのまま持って帰りたい!!!

と思ったこと。

そう思った自分に驚いたこと。

シェアに対して受講生のどーみーが

ハートが開いたんだね

とコメントしてくれて、ようやくそこで今回のリトリートを消化し終えたように感じました。

子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。

残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。

もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。

この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。

レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』新潮文庫




『はてしない物語』は、少年バスチアンが自分をすべて失って、真の望みに気付き、自分に戻ってくる(生まれ変わる)話です。

私もフッフールに乗って無事東京に帰り着きましたが、旅が終わったという感覚はまるでありません。

それどころか

これから何が始まるのだろう?

という妙ちきりんな好奇心が湧いてくるので、困っています。

私にとって人間稼業は、基本的に面倒臭い以外の何物でもありません。

それでも生きるのは、未知に対する好奇心があるからだろうと思います。



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