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イニエスタに認められた中村憲剛の凄さ。

先日の「やべっちFC」で、イニエスタ特集が行われ、そこで「日本人で優秀な選手は?」って意味の質問に、イニエスタは「中村憲剛」と答えてました。

少し前に、JリーグのYoutubeに出たフェルナンド・トーレスも、同じ質問で「中村憲剛」と答えており、何より、バルセロナ大好き人間の中村憲剛本人は、イニエスタに名前を出してもらってインスタでめっちゃ喜びを爆発させておりましたw

日本サッカーにおいてね、結構、長い間、「中村」と言えば、中村俊輔のことでした。

W杯には、2006年まで縁はなかったものの、98年の第1次岡田ジャパンの頃から代表に呼ばれ、ユース、オリンピック世代での活躍、2002年のW杯日韓大会での落選、海外移籍、チャンピオンズリーグでマンチェスターユナイテッド相手にフリーキック2発ぶち込み事変を起こすなど、ずっと話題の中心にいる先頭集団に入っている選手でした。

「中村」と言えば、中村俊輔以外に存在しなかった。

で、俊輔の2つ下の憲剛は、大卒でJ2の川崎フロンターレに入り、ドイツ大会後の2006年のオシムジャパンでようやく代表に入ってきたわけですが、その時26才。

大卒とはいえ、代表に入ってくる年齢としては相当に遅咲きと言えます。

でも、そこから2010年の南アフリカ大会にメンバーに選出され、Jリーグのベストイレブンには8回選出。

しかも、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2016年、2017年、2018年っていう、20代の終わりの頃と、35才を過ぎてからも選ばれるという意味不明っぷり。

2016年にMVPも取ってます。

で、もはや、日本サッカーにおいては、「中村」と言われても、どちらのことかわかりません。

海外での活躍は俊輔の圧勝ですが、日本サッカーへの貢献って意味では、どちらが上であるか?は、大いなる論議の対象になるでしょうね。

私は中村憲剛が好きなので、色んな記事とか動画をチェックしているわけですが、とにかく憲剛本人が言うのは、パス1つ、トラップ1つするにしても、「なぜ、そうするのか?」ってことをずっと考え続けてきたということです。

考えるサッカー。

考えて、最適解を導き出すサッカー。

憲剛にしろ、俊輔にしろ、ヤットにしろ、年齢が高い選手が今でもJ1でスタメンで活躍したりしてますが、皆ね、日本サッカー史上最高に「考えるサッカー」を極め続けてきた選手達ですね。

もちろん、考えを具現化出来る技術は必要なわけですし、走力や筋力と違って、衰えがほとんどないテクニックを最大限活かすことのできる頭と、それを活かせるポジションであれば、これほどまでに長いこと第一線で活躍出来るという最高に良い見本がたくさんあるわけですね。


結局、憲剛は、W杯に関しては2010年大会だけの出場になったわけですが、その4年後のブラジル大会も、その8年後のロシア大会も、呼ばれても全くおかしくないと思ってました。

それくらいに、年齢を超越した、クレバー極まりない選手。

正直に言うとね、選手としての活躍をまだまだ見たいのと同時に、早く指導者の道に入って、そのクレバーさとリーダーシップを最大限に活かす監督になって欲しいとも思うわけです。

憲剛なら、まだ皆無と言ってよい、「ヨーロッパに呼ばれる日本人指導者」になれる可能性があると思うんです。

ま、言葉の壁は盛大にあるけど、名波がこけてしまった現状、「W杯を経験した元選手で、優秀な監督になりそうな人」は見当たらないわけで、そっちを期待してしまうんですよねえ。

うん、そこはまあ、何とも言えないジレンマがあるところですが、とにかく、元気に日本サッカーを盛り上げて欲しい人ですね。

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