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何故プロは「この役は難しい」と言うのか

プロの声優や俳優は自分がやる役で、どんなに簡単そうな役でも自分のハマり役でも
「この役は難しい」
と言う場合が多いです。
プロなのに難しいの?って思う人もいるかもしれません。
難しいと思っているのはそれだけその役に真剣にきちんと向き合っている証拠です。
自分とは違うキャラになるのだから、プロでも難しいと思うのは当然の事なんです。

自分はこの役はこういうイメージだと演じても、作者や依頼した側からすると
「ここはこうじゃない」
「もっとこうしてほしい」
と相手が求めるイメージが違ったりすることも何度もあります。

だから、自分と似すぎてやりやすい役だろうが、台詞が一つしかない脇役だろうが、どんな役に選ばれようとも甘く考えてはいけないと思います。
ちょっと演技が褒められたからと言って調子に乗るとひどい目に遭います。
上手くなりたいなら日々常に演技力を磨かなくては上達はしません。

プロだからと言って全て完璧にこなせるわけではないんです。
どんなジャンルでも常に勉強が絶えません。終わりはなく、新しい発見があります。
学ぶ事を放棄してはいけないんです。そこで辞めれば成長は止まってしまいます。

勿論人前に出ているから世間体を気にしてそう言っている説もあると思います。
じゃあ、もし
「この役は簡単で楽勝だった」
「セリフも少ないからこれだけでお金貰える上に知名度上がるとか勝ち組だわ」
なんて言い出したらどうでしょう?
そんな軽い気持ちでこの役をやってたのかと、悲しくなったり、許せない気持ちになるし、
大半はオーディションで決められるのだから特にその役をやりたかった落ちた人達やそのキャラや作品が好きな人に反感を買われることがあります。
そういう風に余裕があるかのように言っている人はどんどん演技の質が落ちているのも事実です。
役を頂いたからにはきちんとその役に向き合うのも製作者やファンに対する敬意だと思います。

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