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「うぬぼれるんじゃない、アムロ君!」アムロにかけられた「呪い」とは?~機動戦士ガンダム 第29話「ジャブローに散る!」感想

動物たち

カツ、レツ、キッカ「わあーっ」
キッカ「わあ・・・」
ハロ「チョウチョ、チョウチョ、チョウチョ、チョチョ、チョ、チョウチョ」
セイラ「綺麗なものね」
アムロ「すごいや・・・」

今話には動物がたくさん登場する。思い返してみれば機動戦士ガンダムに動物が登場するイメージがない。パッと思い出すのは第14話「時間よ、とまれ」でマジシャンが出した鳩とジオン兵の周りをブンブン飛んでいた虫くらいしかない。

サンダーバード!!

カツ「ジャブローたってなんにも見えないじゃん」
レツ「あ、あれ!」

ジャブロー上空を航行しているホワイトベース。見渡す限り森林と河川で連邦軍のきちらしきものは見当たらない。

と思っていたら陸地の一部が動き、入り口らしきものが登場。完全にサンダーバード(1965年)である。

Gブルがホワイトベースのデッキから出撃するシーンもサンダーバードのジェットモグラっぽいと思っていたが、さすがはサンダーバード。後世の映像作品に与えた影響をあらためて実感した瞬間である。

ジャブロー到着!

ミライ「・・・着陸完了」

ホワイトベースがジャブロー連邦軍本部に着陸。ミライのほっとした表情が印象的だ。ホワイトベースの長旅はここで終了である。

ジオン兵「おっ、木馬の反応が消えました」
シャア「フフフフ、ついにジャブローの最大の出入り口をつきとめたという訳さ。消えた地点を中心に徹底的に調査しろ。ジャブローの基地もろとも叩き潰してやる」

ホッとするクルー達だが、シャアは見逃さなかった。ホワイトベースの反応が消えた地点付近にジャブローの入り口があるとあたりをつけ、徹底調査を命令する。

新型モビルスーツ・ゾック

マリガン「ゾックって言ってました。モビルスーツのゾック」
シャア「使えるのか?」
マリガン「水陸両用、ジャンプ力もザクの数倍だと」
シャア「誰が言うのだ?」
マリガン「北米・キャリフォルニアの技師の話です」
シャア「ふーん、あれがか。見掛け倒しでなけりゃいいがな。北米・キャリフォルニアからの援軍が着き次第、我が隊からも第2次攻撃隊が出る。諸君らはその先発隊として任務を十分に果たしてもらいたい」

今回登場するジオンの新型モビルスーツはゾックである。

正直な感想をいえば見た目はあまり強そうではない。シャアも「使えるのか?」とか「ふーん、あれがか」と不信感を隠せない。ただ「見掛け倒しでなけりゃいいがな」ということは、シャアは見た目は強そうと思っているのか。

性能は水陸両用でジャンプ力もザクの数倍とのこと。設計通りの性能を発揮できることを期待したい。

今回シャアがいよいよジャブローに攻撃を仕掛ける。新型モビルスーツ・ゾックとゴッグ2機が先発隊として出撃した。

北米・キャリフォルニアからも援軍が来るらしい。北米のジオン軍といえばガルマである。ガルマ亡き後一度は左遷されたシャアが再び北米の軍隊と行動を共にするのはなんとも運命的である。

「それがお互いの任務さ」

アムロ「ウッディ大尉」
ウッディ「おお、アムロ君」
アムロ「お休みにならないんですか?」
ウッディ「監督は損な役でね」
アムロ「お手伝いできることがあればと思って」
ウッディ「ジャブローにいる時ぐらい我々に任せたまえ」
アムロ「す、すいません・・・。大尉はマチルダ中尉とは」
ウッディ「彼女とは、オデッサ作戦が終わったら結婚する予定だったんだ」
アムロ「ご結婚を?」
ウッディ「その時はホワイトベースの人もジャブローにいるだろうから、式には出てもらおう、とマチルダは言っていた」
アムロ「そ、そうだったんですか。そんなことがあったんですか。す、すいませんでした、ウッディ大尉・・・」
ウッディ「ん?」
アムロ「僕がもっと、もっとガンダムを上手に使えればマチルダさんは死なないで済んだんですよね。すいませんでした」
ウッディ「うぬぼれるんじゃない、アムロ君!」
アムロ「えっ?」
ウッディ「ガンダム1機の働きで、マチルダが助けられたり戦争が勝てるなどというほど甘いものではないんだぞ!」
アムロ「で、でも・・・」
ウッディ「パイロットはその時の戦いに全力を尽くして、後悔するような戦い方をしなければ、それでいい」
アムロ「はい」
ウッディ「私はマチルダが手をかけたこのホワイトベースを愛している。だからこの修理に全力をかけている」
アムロ「は、はい」
ウッディ「それがお互いの任務さ」

今回のガンダム飯は、ホットドッグである。今回もそこそこうまそうだ。さすが連邦軍参謀本部ジャブローのご飯である。

ウッディとマチルダの関係が明らかになった。ウッディはマチルダの婚約者でオデッサ作戦が終わったら式を上げる予定だったらしい。なるほど、マチルダにも見事なフラグが立っていたようだ。

さて、アムロが想像したウッディとマチルダの結婚式だが、そこにリュウもいるところが見逃せない点である。

リュウが死んだのは第21話「激闘は憎しみ深く」だ。

オデッサ作戦は第25話「オデッサの激戦」であり、この時点でリュウはもういない。

にもかかわらずアムロの想像するマチルダの結婚式にはリュウがいる。アムロにとってリュウの存在の大きさを窺わせる描写である。

アムロはウッディに自分がもっとガンダムを上手く使えれば・・・と謝罪する。アムロがここでウッディに謝罪するということは、アムロはマチルダの戦死に責任を感じていたということだ。

第24話「迫撃!トリプル・ドム」では、俯き気味に敬礼をするアムロが描かれていたが、これはアムロのマチルダに対する哀悼と謝罪の表明だったようだ。

これはある意味アムロにかけられた「呪い」である。戦争において誰かの死に責任を感じてしまう、こんなメンタルで戦闘を続けていたら身がもたないだろう。なんせ仲間が次々と死んでいってしまうのが戦争だからである。当然パフォーマンスにも影響するはずだ。

この「呪い」を解いたのは他ならぬウッディの言葉である。

アムロが「すいませんでした、ウッディ大尉」といった時点でこの表情。この時点でウッディはアムロがマチルダの死に責任を感じていることを見抜いた。

そして連邦軍の将来を担う若きパイロットの呪いを解かねばと思いアムロに「うぬぼれるんじゃない」ときつめの言葉をかけた。

ウッディとしてもマチルダの死について思いは色々あるだろう。最前線で活動している以上死ぬことは覚悟の上だ。しかし、そうはいってもアムロのいうとおりモビルスーツの運用によっては死なずに済んだかもしれないという気持ちは消えない、そしてその時のパイロットが目の前にいる・・・。

しかし、ウッディはこうした様々な想いをすべて呑み込み、アムロを叱責する。

ウッディ「ガンダム1機の働きで、マチルダが助けられたり戦争が勝てるなどというほど甘いものではないんだぞ!」
アムロ「で、でも・・・」
ウッディ「パイロットはその時の戦いに全力を尽くして、後悔するような戦い方をしなければ、それでいい」

こういう戒めの言葉、以前のアムロであればすぐヘソを曲げてしまっていたであろう。

素直に聞き入れるだけの精神的なゆとりがアムロにできている。アムロが成長した証だ。マチルダの婚約者であるウッディの言葉だからということもあるだろう。アムロにしてみればウッディの言葉を聞いて、心の深いところに刺さっていた棘がとれたような感覚になったはずだ。

このときウッディのかけた言葉は今後もアムロの中で糧として生き続けるはずである。

それにしてもウッディの立ち振る舞いはまさに軍人というにふさわしい。ジオンにランバ・ラルあらば連邦にウッディありと思わせる人物である。

参謀本部の偉い人

ゴップ「結論を言うと、ホワイトベース隊は今まで通り任務についてもらう」
ブライト「はい」
ゴップ「なお、ティアンム艦隊に配属されるが、正式な通達は作戦前に行う」
ブライト「はい。それで、それまで我々は?」
ゴップ「あてがわれた宿舎で休め、処罰はしない。ミライさん、それがあなたのお父上への恩返しと思ってもらいたい」
ミライ「父の?」
ゴップ「連邦も惜しい政治家を亡くしたものだと今でも残念に思っています。お父上がご健在ならあなただってサイド7に移民など・・・」
ミライ「やめてください、そのお話は」
連邦兵「警報です。南ブロック第231ハッチ、第243ハッチに敵接近。第2戦闘配置」
ゴップ「またパトロールか。よし、宿舎に帰っていい。一応警戒態勢は取ってくれ」
ブライト「はい」

ブライト、ミライが参謀本部の偉い人と面談をしている。連邦軍参謀本部といえば、これまでセリフで登場していたが、実際に描かれるのはこれが初めてである。

第一印象、やはりあまり有能そうではない。左の男は居眠りをしているのか、微動だにしない。

「またパトロールか」というセリフも、これまで同じことが何度も繰り返されていていかにも退屈だという感じがありありである。戦争中であるという緊迫感は感じられない。ウッディと比べてみれば一目瞭然である。

「お父上がご健在ならあなただってサイド7に移民など・・・」とサイド移民への差別意識が丸出しだ。

すかさず「やめてください」と制止するミライはさすがである。この発言に何も言い返さなかったことがアムロやフラウボウ、ハヤト、カイに知れたらホワイトベース内の空気も悪くなってしまう。

ここでブライト達にとっての一番の収穫は、参謀本部の偉い人の「処罰はしない」という言葉である。

ルナツーで身柄を拘束され、レビルがいなければ今頃死刑とまでいわれたホワイトベースのクルー達だが、ここにきて無罪放免が確定した。

ワッケイン「士官候補生と民間人がみだりに軍のトリプルAの秘密、すなわちホワイトベースとガンダムを使用したことによる。全員軍事裁判にかけられるものと覚悟しておくことだ。ホワイトベースは没収、ガンダムは封印して軍の管轄下に戻す。以上だ」

第4話「ルナツー脱出作戦」

マチルダ「レビル将軍がいらっしゃらなければあなたはとっくの昔に死刑ですよ」
ブライト「し、死刑?」

第14話「時間よ、とまれ」

戦闘開始!

ジオン士官「発光信号確認。方位128。ミサイル発射」
ブライト「フラウ・ボゥ、ミライ、参謀本部から情報を至急集めてくれ。我々には外の戦いがわからなければ手の打ちようがない!」
フラウ「はい、こちらホワイトベースです」
ミライ「作戦本部、敵の動きを教えてください」
ブライト「出撃できるか?」
マーカー「はい。ジャブローの入り口の警備ということで、アムロとセイラはGブルで出します」
ブライト「了解。カイとハヤトはガンキャノン、ガンタンクを急げ」

参謀本部の偉い人の当てが外れた。今回のジオンは単なるパトロールではなかったようだ。

戦闘開始といっても敵がどこから攻めてくるのか、勢力はどれくらいかについての情報は一切ない。フラウボウとミライが作戦本部に情報を求めている。

今回はホワイトベースは調整のため使えない。そのためミライも情報収集を補佐している。その他は、カイがガンキャノン、ハヤトがガンタンク、アムロとセイラはGブルといういつもの構成である。

「ミハル、俺はもう悲しまないぜ」

カイ「こんな所まで追いかけてくるのかよ、ジオンめ!ミハル、俺はもう悲しまないぜ。お前みたいな子を増やさせない為にジオンを叩く、徹底的にな!」

前回ミハルの死で戦争を終わらせてやると決意したカイ。気合いの入りようがいつもと違う。「お前みたいな子を増やさせない為にジオンを叩く、徹底的にな!」というセリフはなんとも勇ましい。もう彼を軟弱者と呼ぶ者はいないだろう。

ジム登場!

セイラ「了解。あっ、ガンダム?」
アムロ「いえ、あれはジムです。ガンダムの生産タイプです」

ジムの初登場だ。

ガンダムに似ているがところどころ違う。ビームサーベルも一本だし、目の部分もゴーグル状だ。ビームライフルの銃身もガンダムのものより短い。盾の大きさも若干小さいように見える。

お金をかけずにガンダムを作ったらこうなりましたといったところか。

ジオン軍にばかり新型モビルスーツが登場して連邦軍にはないのかと思っていたところにジムの登場である。

こいつがどんな活躍を見せてくれるのかと思っていたら今回は完全にシャアのかませ犬だった。

モビルスーツ降下

ジオン士官「ザクとグフ、ドムの第1波、突入します。シャア大佐のズゴック隊は最後に突入してください」
シャア「了解した、少佐。フフフフ。リー・ホァン、ジッタル、行くぞ。離れるなよ」

今回のジオン軍は大軍勢だ。無数のガウやルッグンがジャブロー上空を飛び交う。ガウからはザクやグフ、ドムが次々に降下する。シャアの赤いズゴックも部下を引き連れて降下する。これまでの戦闘とは規模が違う。

しかし、ジャブローも負けてはいない。弾幕射撃で応戦し、次々とジオンのモビルスーツを撃退していく。

連邦兵B「28機のモビルスーツが降下したようです」
ゴップ「かなりの大部隊だな」
連邦将官A「とはいっても、ジャブロー全体を攻撃するのには少なすぎる」
ゴップ「狙いは宇宙船ドックのあるAブロックのみ」
連邦将官A「ホワイトベース、つけられましたな」
ゴップ「ああ。永遠に厄介者かな、ホワイトベースは」

ホワイトベースは宇宙船ドックから入港した。それをジオン軍は追跡し、ジャブローの入り口を見つけた。そのためジオン軍はその辺りを中心に攻撃を仕掛けているわけだ。

しかし、ジャブロー全体を制圧するには今回のジオンの勢力は少なすぎる。こうしたジオン軍の動きから察するに、ジオン軍もジャブローの全貌を把握できているわけではない。

そして、ホワイトベースが入港した直後、いつもはパトロールしかしていないジオン軍が戦闘を仕掛けてきたこと、攻撃目標がホワイトベースが入港した宇宙船ドックとなっていることから、参謀本部はホワイトベースがジオンにつけられたためジャブローの入り口がジオンにバレてしまい、ジオンの攻撃につながったたと考えたわけだ。

ホワイトベースがつけられ、ジャブローの入り口がジオンにわかってしまったとしても、それで「永遠に厄介者」とはどういうことだろうか。

これまで「データ集め」やら「モルモット」やらと何かとぞんざいな扱いをされてきたホワイトベースだが、このあたり、今後の連邦軍におけるホワイトベースの立場を暗示させる意味深なセリフである。

待ちぼうけのホワイトベース

マーカー「作戦本部からの情報がまるっきり入りません」
ブライト「すべてのテレビを船外監視用に切り替えろ、これでは戦いようがない。あとで作戦本部にどなりこんでやる!」
アムロ「まいったな。迂闊に外に出てはジャブローの入り口を敵に教えることになるし、このままでは」
セイラ「敵の動きが一切わからないというのも戦いようがないわね」
カイ「こっちから出て行って、目の前に敵がいたんじゃあわねえしな。ミハルの仇も討てねえのかよ、まったく・・・。来るな、ジオンめ」

ガンキャノン、ガンタンク、Gブルが今や遅しとジオンの侵入に備えている。しかし、何もやってこない。作戦本部からの情報も入らない。

完全に待ちぼうけである。

ブライトが「あとで作戦本部にどなりこんでやる!」というのが頼もしい。ギレンの演説の時にも書いたが、こういう時キチンと抗議なりなんなりができるリーダーは頼もしいものである。

侵入!

シャア「ん?そこか。ボラスキニフ、首尾はどうなのだ?」
ボラスキニフ「は、爆薬を仕掛けたところであります。突入しますか?」
シャア「いや、正面からか?」
ボラスキニフ「は」
シャア「ほかに入り口は?」
ボラスキニフ「500メートル上流にもう一つ小さいのがあります」
シャア「うん、両面でいこう。ここはゴッグ2機でやらせる。私とボラスキニフは上流から進入する。ついて来い」

シャアが先発隊のゾック・ゴッグ2機と合流。二手に分かれてジャブローに侵入を試みる。

ハヤト「ホワイトベースには近づけさせるものか!」
カイ「なめるな!」
セイラ「ああっ!ゴッグ1機撃破。カイがやったわ」
アムロ「セイラさん、Gブルは下がります!」
セイラ「え?」
アムロ「別の入り口を突破されたらしいんです。ここはカイさんとハヤトに任せましょう」
セイラ「了解」

ついにジオンの侵入を許してしまった。カイ達がいるところからはゴッグ2機が侵入してきた。

ガンキャノンがゴッグ1機を撃墜したところでアムロとセイラは別の入口へ向かい、ガンダムに換装。そこでアムロは再びシャアと対決することとなる。

アムロvsシャア(7戦目)

アムロ「敵は?ホバークラフトは無理です、下がってください。・・・あれはウッディ大尉。大尉、無茶です。さ、下がってください。あっ。(赤い色のモビルスーツ?ザクじゃないけど。赤い色のモビルスーツ、シャアじゃないのか?)あっ、ジ、ジムが。やめろ!迂闊に近付くんじゃない!」
ウッディ「あっ、速い!」
アムロ「ま、間違いない。奴だ、奴が来たんだ!(間違いない、あれはシャアだ)あっ。シ、シャアか?」
シャア「さらにできるようになったな、ガンダム。フン。やる。うおっ」
ウッディ「ジオンめ!ジャブローから出て行け!!」
アムロ「ウッディ大尉!無理です!!」
シャア「冗談ではない!!」
アムロ「大尉!!ウッディ大尉!シャア、待て!」
シャア「メインカメラをやられたか。ええい。ボラスキニフ、聞こえるか?援護を頼む」
アムロ「邪魔をするな、シャアを討たせろ!そこっ!」
ボラスキニフ「うおーっ」

実に第10話「ガルマ散る」以来のアムロとシャアの対決である。

今回はアムロのガンダムとシャアの赤いズゴックだ。相変わらずシャアの動きは素早い。その動きを見てアムロはシャアが来たと確信する。

当て馬のジムもあっという間にやられ、いよいよ直接対決である。

シャアもこの表情である。ガンダムとの久々の直接対決を楽しんでいるかのようだ。

シャア「私はこれだけは私の手で倒したいと思っているくらいなんだ」
ブーン「は?」
シャア「子供じみているだろ。フフフ、そう、私のプライドを傷つけたモビルスーツだからな」

第26話「復活のシャア」

ここでガンダムの攻撃方法が巧みだった。ズゴックの攻撃を盾で受け止め、その盾の陰に隠れてビームライフルでズゴックを狙撃する。

シャアも思わず「やる、うおっ!」と漏らす。

ここでウッディの乗るホバークラフトがズゴックに攻撃を仕掛ける。

このシーン、一瞬で分かりにくいがウッディの攻撃がズゴックのメインカメラを破壊している。

シャアは切望していたガンダムとの直接対決を邪魔されご立腹だ。怒りに任せるかのようにズゴックの右腕を振り下ろし、ホバークラフトを叩き落とす。

奇しくもマチルダがオルテガのダブルスレッジハンマーでやられてしまったのと同じ状況で、ウッディも戦場に散っていった。

第24話「迫撃!トリプル・ドム」

メインカメラをやられたシャアはゾックに援護を求め撤退する。

ガンダムがズゴックを追うがゾックの邪魔が入る。「邪魔をするな、シャアを討たせろ!」といってビームライフルを発射、ゾックを撃破する。今回、せっかく登場したゾックだがとくに見せ場もなく退場である。シャアに全て持っていかれた感が強い。

第29話の感想

今回はアムロとウッディの会話が印象的だった。

マチルダの死に責任を感じているアムロに対し、ウッディが「うぬぼれるな」と叱責する。このときのウッディの心情に想いを馳せればなんとも熱いシーンである。

ホバークラフトで突撃するウッディのホワイトベース愛は本物だ。マチルダもミデア輸送機でドムに突撃していった。やはり似たもの夫婦である。

連邦参謀本部のホワイトベースに対する思惑も透けて見えて、ホワイトベースは今後も参謀本部からいろいろ言われ続ける運命にあるのだろうと思わせる展開もあった。

また、今回は野生の動物が数多く登場していた。おそらくは全て特定できるはずである。そのあたりも今回やろうと思ったが、思いのほか作業量が多く断念してしまった。今後「こぼれ話」として記事を起こしたいと思う。

さて、次回はカツ・レツ・キッカが大活躍する回だ。他にシャアとセイラの接触もあるようで、新展開も期待できそうだ。

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