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スパイ・ミハル登場!正規の軍隊に組み込まれるということ~機動戦士ガンダム 第26話「復活のシャア」感想

アムロへの信頼

ブライト「アムロめ、何をやってるんだ。ドッキングに17秒の線をちっとも越えられんじゃないか」
マーカー「そりゃあ無理ですよ。コアファイターはもともとガンダムの脱出カプセルみたいなもんなんです。出るのは早くたって、入るのは・・・」
ブライト「フン、無理は無理でもアムロならできる」

マーカーがコアファイターの性能を説明してくれている。コアファイターはガンダムからの脱出カプセルみたいなもので、脱出は素早くできるようになっているが、ドッキングには時間がかかるという。

こういう基本設計なので17秒の壁を越えられないのも無理はないらしい。

しかし、ブライトのアムロへの絶大な信頼がすごい。少し前まで、アムロをガンダムから下ろすと言っていたのが、この変わりようである。

ブライトもアムロの家出やリュウの死を通じて変わってきているということであろう。

北アイルランド補給地へ

ナレーター「今、ホワイトベースはオデッサの戦いで受けた傷を直す為に連邦軍の北アイルランド補給地へ向かっている」

ホワイトベースの次の目的地は北アイルランドである。

ここで、ここまでのホワイトベースの航路を確認してみよう。

第5話「大気圏突入」でホワイトベースは北アメリカ大陸に降り立った。

そこからガルマ部隊との戦闘を繰り返しながら北アメリカ大陸を西方へ向かい、ガルマの追撃を振り切って太平洋に出た。

そこから太平洋を渡り、ユーラシア大陸に到達。中央アジアを西へ西へと進みながら、ランバ・ラルと対峙する。

ランバ・ラルを撃破した後は、マクベの鉱山基地を叩きながら、さらに西に進み、ヨーロッパへ。

前回オデッサでレビル隊と連携してしてマクベ隊を叩き、今回北アイルランドに到達である。

そろそろ地球を1周する勢いだ。

「僕らはもう正式の軍隊です。」

カイ「これで久しぶりに羽をのばせるぜ」
アムロ「そうでもありませんよ」
カイ「なんで?」
アムロ「これから行く所だって連邦軍のドックでしょ。僕らはもう正式の軍隊です。これから何を命令してやらされるかわかったもんじゃありませんよ」
カイ「そ、そうか。それも面白くねえな」

ホワイトベースが間もなく連邦軍基地に寄港する。カイは「久しぶりに羽を伸ばせる」と安心した様子だが、アムロは違う意見である。

自分達はもう正規の軍隊に組み込まれたのだから、命令一つでどこへでも出かけて行って戦闘しなけれならない立場にある、という。

これを聞いたカイが「面白くねえな」とつぶやく。

カイはもともと鼻つまみ者で、孤立した存在だった。軍隊の訓練も何も受けたことはない。カイもアムロ同様、偶然ホワイトベースに乗り込み、状況に流されモビルスーツのパイロットに収まっているにすぎない。

それを考えれば正規軍に取り込まれ命令一つでどこへでも行かなければならない状況は「面白くねえな」となるであろう。

ミハル登場!

ミハル「ああっ!見たこともない戦艦だわ。「初めて見る軍艦、第2ドックに入る様子、形式不明につき」」

ミハルはスパイのようだ。「ミハル」という名前はスパイで連邦軍の動向を「見張る」から「ミハル」というのだろうか。ダジャレ?

初登場シーンで、このミハルがどういう人物なのかをセリフと絵で説明している。

写真にはミハルと思われる人物のほかに子供が2人写っているが、その子供は登場しない。死んでしまったのだろうか。

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写真に写っているミハルの着ている服も襟付きのおしゃれなものだ。現状のミハルの着ている質素な服とは違う。

住居自体は大きくミハルが一人で住むとすれば大きすぎるくらいだ。しかし、外観はきれいではなく窓ガラスも割れたままだ。あまり裕福な生活をしているとは言えない。

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以前はそこそこ裕福な生活をしていたと考えられるが、現在は貧しく食べるのがやっとといいったところであろう。

生きていくためにジオンのスパイとなり、連邦軍の情報をジオンに流して生計を立てていると思われる。

ミハルの家の上空をホワイトベースが通過する。ミハルはわずかな振動を感じてすぐに外へ飛び出す。こうした振動を感じたときには軍艦が寄港するタイミングだということをよく知っているのだろう。

軍艦の形状も的確に把握していて、一目で「見たことない軍艦だ」と判断している。それなりに経験を積んだスパイということが窺える。

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手際よく文書を作成し、風船に繋いで風に流す。

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流れるような手際の良さである。こうした作業を日常的に行っていることがよく伝わってくる。

シャア復活!

マリガン「107号からの情報です。SR4に大型戦艦が入港したそうです。写真は駄目です、電波障害を受けています」
シャア「見せろ。うーん、わからんな。この辺りにはブーンの隊がいたな?」
マリガン「は」
シャア「シーランスを用意しろ。海上を確認の上、マッドアングラー浮上」

マリガン「ブーンに命令を出すだけで事は済みますが」
シャア「いや、木馬ならこの目で確かめたい。キシリア殿に笑われようが私にも意地というものがあるのでな」

シャア「(マッドアングラー隊にまわされて早々に木馬に出会うか。私は運がいい)」

久々のシャアの登場である。やはり機動戦士ガンダムはこの男がいなくては。

さて、今回シャアはキシリア配下として、マッドアンングラーという戦艦に搭乗し、北アイルランド付近の海中を潜航している。連邦軍の軍港を睨んでいるのだろう。

そんなときミハルからの「大型戦艦が入港!」報告がシャアのもとにやってきた。写真も送られてきているが形状は確認できない。

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シャアは宿敵木馬ではないかと考え、自らの目で確認にするためにシーランスという小型機に乗り込む。

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シャアが心の中で「私は運がいい」とつぶやいているが、これは第1話で「私もよくよく運のない男だな」と言っていたのと対をなすシーンである。

束の間の休息

キッカ「わーっ!」
カツ「待てーっ!」
レビル「ん?」
フラウ「いたずら、もう、このっ!あっ、失礼いたしました!」
レビル「うむ。ん?」
カツ「レビル将軍に対し、敬礼」
カツ、レツ、キッカ「ベーだ」
フラウ「もう、このっ」

下船したカツ、レツ、キッカが奔放に遊び回っているのを、フラウボウが「待てー」といいながら追い回している。

ストーリーには全く関係のないが、ほっと安心するシーンだ。

現場トップであるレビルをからかっているところも実に微笑ましい。

戦闘続きのホワイトベースが初めて寄港した連邦軍の軍港である。その安心感たるやいかほどであろうか。

ホワイトベースクルー最年少のこの子達が自由に遊び回っている様はホワイトベースの束の間の休息を象徴している。

「すでに諸君らは立派な軍人だ」

ブライト「敬礼!」
レビル「ご苦労、座ってくれたまえ」
ブライト「全員、休め!」
レビル「サイド7以来の諸君らの働きには感謝の言葉もない、ん?」
フラウ「すいません・・・」
レビル「さて、諸君はここで仮修理を受けて南米の連邦軍本部、ジャブローに行ってもらう」
フラウ「あ、あの」
レビル「ん、なんだね?」
フラウ「はい。軍隊に入りたくない人はどうするんですか?」
レビル「すでに諸君らは立派な軍人だが、軍を抜けたいというのなら一年間は刑務所に入ってもらうことになるな」
アムロ「そ、そんな。それじゃあ嫌だっていう人でも」
レビル「君達は元々、軍隊で一番大事な秘密を知ったのだ。本来なら一生刑務所に入ってもらわねばならんところだ」
アムロ「軍人か」

レビルがホワイトベースクルー達と対面、次の目的地を告げる。次の目的地は南米の連邦軍本部ジャブローである。

第4話でルナツー出港した際、ホワイトべースの目的地は連邦軍本部であった。第5話でもリードが「私の使命はこのホワイトベースとガンダムを無事に連邦軍本部に送り届けることなんだ!」といっている。

リード「ブライト君、私の使命はこのホワイトベースとガンダムを無事に連邦軍本部に送り届けることなんだ!」(第5話)

シャアの作戦にはまって北米大陸に降下し、ジオン軍から逃げ続け、さらにはオデッサ作戦にも参加することとなり、大幅な遠回りをしてしまったが、当初の目的にようやく戻ってきた。

なお、連邦軍本部の場所が今回初めて判明した。北米大陸に降下してから太平洋を超えて、ユーラシア大陸を横断し、次は南米である。

ところで、ホワイトベースの当初の目的地は連邦軍本部(=南米・ジャブロー)だったのであるから、北米大陸のガルマ制空圏を抜けて太平洋に出た際に、そのまま南下してジャブローに向かえばよかったのではないか。このあたりの事情は作中では描かれていないように見受けられる。

ここで、フラウボウが「軍隊に入りたくない人はどうするんですか?」と尋ねる。

レビルの回答は実に冷酷である。「抜けるのは構わないが、その場合は1年間刑務所生活だよ」というものだ。

はっきりとレビルから「すでに諸君らは立派な軍人だ」と示されるが、この言葉はこの場面では誉め言葉でも激励の言葉でもない。「お前たちは連邦軍のコマだ」という自分たちの立場を理解させるものである。

シャア「大佐」

ブーン「2番艦、ゴッグ発進後北からまわり込んで行け。シャア大佐が来るまでに木馬を沈めてみせろ。ゴッグ発進用意」
ジオン兵「ゴッグは8分後に木馬と接触するはずです」
ブーン「ん。30秒前にミサイルを発射し、ゴッグの上陸を援護する」

シャアの階級が明らかになった。第24話「迫撃!トリプル・ドム」では中佐だったが、今回は大佐に昇進している。まぁ機動戦士ガンダムではミスで階級がちょこちょこ変わってしまうことがあるのでなんとも言えないが。

ブーンのもとにはすでにシャアがシーランスでやってくるとの連絡が入っているはずだ。シャアが到着した後だとどんに手柄をあげてもそれはシャアのものになってしまう。ブーンはそうなる前に自分達で手柄をあげてやろうと息まいて、新型モビルスーツ・ゴッグ2機での出撃を命令する。

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今回初登場のゴッグは水中を潜行して連邦軍基地に向かう。

カツ、レツ、キッカはどうなる!?

アムロ「フラウ・ボゥ、嫌なのかい?」
フラウ「嫌っていうよりも。あたし達が軍隊に入ったらこの子達の面倒、誰が見てくれるのかしら?みんなホワイトベースに馴染んでいるのよ」
アムロ「そうだね・・・」
カイ「おらおら、お前らドックに入っちゃ危ねえんだよ!あっちで遊んでろ!」
レツ「ホワイトベースのトイレの掃除、ベッドカバーの取り換え、やることいっぱいあんの!」
カイ「かわいくねえの!」
フラウ「別れたらかわいそうよ」

フラウボウがカツ、レツ、キッカのことを心配している。常識で考えればこの年齢の子供を軍艦に乗せるという選択肢はない。となると、この3人とはここでお別れということになりそうである。

しかし、この3人の保護者はいない。一体誰がこの3人の面倒を見るのか。

レツが「ホワイトベースのトイレの掃除、ベッドカバーの取り換え、やることいっぱいあんの!」と、この子達もホワイトベースの中でそれなりの役割を担っていることがさりげなく示される。

今後もこの子達はホワイトベースと運命をともにするのではないかと暗示するようなシーンだ。

ガンダム発進!

ハヤト「僕らはどうしましょう?」
ブライト「そうだな・・・。モビルスーツで今すぐに出撃できる物はどれか?」
マーカー「ガンダムだけです」
ブライト「ガンキャノン、ガンタンクはなんとかならんのか?」
マーカー「キャノンは無理です。オーバーホールでバラしてます」
フラウ「アムロはガンダムで出ますって」
ブライト「よし。しかしビームライフルが使えないはずだ。メカニックマンに確認を」

ブーン隊のゴッグ2機が接近。ブーン本隊からもミサイルが発射され、ゴッグの上陸を援護する。

対するホワイトベース、今回はガンキャノンがオーバーホール中で出撃できない。

アムロはガンダムで出撃するが、ビームライフルは使えない。そんな中、今回はみんな大好きなあのスーパーウェポンがパワーアップして再登場する。

フラウ「はい。アムロ、発進どうぞ。ドックは壊さないでね」
アムロ「やだなあ、フラウ・ボゥ。セイラさんのしゃべり方に似てきた」
フラウ「あら、そう。ごめん」

アムロがフラウボウに「セイラさんの喋り方に似てきた」というシーンがある。喋り方が似るのはその対象が憧れの存在であったり、目標とすべき存在であったりする場合だ。

フラウボウは通信士のセイラを目標として想定ししているので、喋り方も似てきているのであろう。併せてフラウボウも通信士として板についてきたということでもある。

ゴッグ上陸ー市街戦へ!

ラサ「よーし、うまくいった」
マーシー「ラサ曹長、マーシーも上陸しました」

ゴッグが上陸に成功。いよいよガンダムと新型モビルスーツ・ゴッグの戦闘だ。

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ゴッグの上陸シーンはゴジラのそれを彷彿とさせる不気味な雰囲気である。

これまでの戦闘は荒野や砂漠やすでに荒廃してしまった街だったが、今回は現に人が住んでいる市街地での戦闘である。

アニメではあまり描かれていなかったが民間人も多く死亡したのではないだろうか。

時代の移り変わり

連邦士官「将軍、ここは危険です、退避壕の方へ」
レビル「いや、やられる時はどこにいてもやられるものだ。全軍を指揮する者が弾のうしろで叫んでいては勝つ戦いも勝てんよ」
連邦士官D「そ、そうでありますが・・・あ・・・」
レビル「うっ・・・右の攻撃に対して防戦できんのか?」
連邦士官D「は、つ、伝えます。エリア60から65の防戦態勢、どうなっておるのか?」
連邦兵C「は、ガンタンクの応援を頼んだところであります」
レビル「すべてモビルスーツ、モビルスーツか。時代は変わったな」

戦闘をごく普通の民家のようなところから見守るレビル。モビルスーツ戦を目の当たりにし「時代は変わったな」と遠い目をするが、さっさと避難すべきだろう。

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部下から退避壕への避難を促されるが、これを固辞する。「全軍を指揮する者が弾のうしろで叫んでいては勝つ戦いも勝てんよ」と漢気あふれることを言っているが、司令官がやられると現場は混乱してしまうのでやはり退避した方がよいだろう。

みんな大好き!ガンダムハンマー(改)!!

アムロ「なんてモビルスーツだ。バルカン砲もなんとも感じないのか。しかし、この動きなら!」
ラサ「うっ、やったな、ガンダムってえの!ヘヘッ、馬力ならこのゴッグも負けんぜ」
アムロ「な、なんて奴だ。このハンマーだってパワーアップしてるっていうのに!や、やったな!!」

ゴッグの装甲が厚く、ガンダムのバルカンが通用しない。

ガンダムのバルカンはザクを蜂の巣にして撃退したことがあるので(第5話)モビルスーツに対してもそれなりの効果はある。しかし、ゴッグには全く通用しなかった。ゴッグの性能の高さが窺える。

ビームライフルも使えない状況で、ガンダムはあの秘密兵器を投入する。

そう、みんな大好きガンダムハンマーだ!

とげとげのついたただの鉄球と侮るなかれ。ガンダムハンマーもパワーアップしており、よく見るとヘッド部分にロケットエンジンの噴射口のような機構が搭載されている。

これによりガンダムハンマーの威力は従来の5万倍にもなるのだ!(テキトー)

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ガンダムハンマーをゴッグに投げつけるガンダム。噴射口からブシャーっと火を吹きながらゴッグに迫る。

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見事ゴッグにクリーンヒット!

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いいぞ!ぼくらのガンダムハンマー!

ガンダムは続け様にガンダムハンマーをゴッグに投げつける。しかし、これをゴッグが両手でキャッチ。ゴッグもただでは済まさない。

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「俺たちゃ兵隊じゃねえの!」

ミハル「キャアッ」
カイ「気をつけろ。あ?まだこんな所をうろうろしてやがんのか。早く逃げんだよ!」
ミハル「あ、す、すいません。兵隊さんも」
カイ「俺たちゃ兵隊じゃねえの!」

ガンダムとゴッグの戦闘を観察するミハル。砲弾の飛び交う中で命懸けの偵察行動である。

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ミハルの年齢はどれくらいだろう。おそらくはアムロ達とさほど変わらないまだ十代ほどと思われるが、そんな少女がここまでの命懸けのスパイ活動をする理由は何なのか。そのあたりは今後描かれることになるのだろう。

ミハルが砲撃から逃げる際、カイの運転する車両とぶつかりそうになる。

ここでカイが「俺たちゃ兵隊じゃねえの!」とボヤいている。冒頭でのアムロとのかいわでも正規の軍隊に編入されていることについて「面白くねえな」とつぶやいていた。

カイにとってはやはりホワイトベースで戦争を続けるのはしんどいのか。

Gブル出撃!

アムロ「ビームライフルさえあればこんなモビルスーツ。待てよ・・・フラウ・ボゥ!Gパーツは使えるか?」
フラウ「えーと、使えるわ」
アムロ「Gブルのパーツを用意してもらってくれ!」
フラウ「了解!」

ホワイトベースが格納されているドックにもゴッグの砲撃が届き始めた。しかし、ホワイトベースは修理中で使えない。

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そんな中、ガンダムパワーアップパーツシリーズが登場する。今回登場するのはGブル。ガンダムのAパーツをGファイターのAパーツに搭載した状態の戦車のようなメカである。

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正直なところ、陸上でも機動力に優れるゴッグ相手にキャタピラ移動の戦車で対応できるのか疑問もないではないが、まぁいいか。

マーシー「ん?いやに大型の戦車が」
アムロ「いけーっ!!」

Gブルのビームがゴッグに命中!一撃でゴッグをしとめる。

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ラサ「マ、マーシー。うわっ、う・・・まずい」
セイラ「アムロ、もう1機のモビルスーツが海へ逃げたわ」

マーシーのゴッグがやられたのを見て、ラサのゴッグが海中に避難する。このままGブルで追撃するのかと思ったら、さすがに戦車で水中は無理なのか、ガンダムに換装する。

ガンダム初の水中戦である。

水中戦!

アムロ「ど、どこだ?うしろか!!」
ラサ「かかったな、ガンダム」
アムロ「うわーっ!!」

水中戦用に開発されたゴッグは水中での動きが俊敏である。縦横無尽に水中を動き回り、ガンダムに様々な方向から攻撃を仕掛ける。

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ガンダムの頭部を長い爪のついた両手で鷲掴み。爪でガンダムの側頭部に穴も開いてしまっている。これで電気系統などは大丈夫なのだろうか。

ラサ「・・・これでビーム砲をぶち込めばおしまいだ」

アムロ「そうか!そこだ!」

しかし、アムロは冷静にビームサーベルでゴッグのモノアイをぶっさし、胴体を真っ二つにたたっ切る。これで勝負あり。

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アムロは初の水中戦をものにした。

シャア到着

ブーン「シャア大佐だ。シーランス収容スタンバイ。おう。さすがは大佐だ、いい腕をしておられる」

シャア「間違いない、木馬だ」
ブーン「しかし、ビデオを送ってくれたゴッグは2機ともやられて」
シャア「そのくらいは当然だな。あのモビルスーツは量産タイプの安物じゃあない」
ブーン「しかし、残念であります」
シャア「フフフ、それでいい、ブーン。私はこれだけは私の手で倒したいと思っているくらいなんだ」
ブーン「は?」
シャア「子供じみているだろ。フフフ、そう、私のプライドを傷つけたモビルスーツだからな」

ゴッグとガンダムの戦闘が終了したころ、シャアがブーン隊に合流した。早速問題の戦艦を確認し、木馬であることを確認する。

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「私はこれだけは私の手で倒したいと思っているくらいなんだ」
「子供じみているだろ。フフフ、そう、私のプライドを傷つけたモビルスーツだからな」

このシャアのセリフからうかがえるのは、シャアが完全に私怨でホワイトベースを追跡しているということである。

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前回、黒い三連星が「敵討ちだ!」と息巻いてマクベと言い争いになっていたが、それを彷彿とさせるセリフだ。

復讐に燃えるシャアはどのような戦略でホワイトベースに迫るのか。

第26話の感想

今回は新型モビルスーツゴッグが登場し、その性能を存分に発揮した回であった。

レビルがホワイトベースクルー達を前に説明していたように、今後次々とジオンの新型モビルスーツが登場してくるのだろう。機動戦ガンダムの最初の頃はザクしか登場していなかったことを考えればかなりの変わりようだ。

これに対抗するように連邦側もガンダムのパワーアップメカが毎回のように登場している。

このジオンと連邦の新型メカ対決のような構造は、従来のロボットものの構造に近づいているように感じられるがどうだろうか。

さて、久々のシャアの登場である。

今回はシャアザクとガンダムの戦闘の回かと予想していたが、今回直接の対決はなかった。

次回以降、シャアの対ホワイトベース作戦が明らかになるのだろう。シャアがどんな作戦で来るのか楽しみである。

もう一つ気になるのは新キャラミハルである。

今回描かれた内容からだけではまだどんな人物なのかは必ずしも明らかではない。

ジオン側のスパイでホワイトベースクルーにちょくちょく接触しているが、今後ストーリーにどう絡んでくるのだろうか。

カイと話すシーンが多かったのでカイとの間で何かありそうな予感がするが・・・。

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