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【#01インタビューPJ】蒼 / FTM

皆さんこんにちは。Gender+代表の蒼(Sou)です。
今日から、インタビュープロジェクトを始動していきます。


まずは、Gender+代表 Souのインタビューからです。

これまで様々な環境に身を置き、多様な人と関わってきたからこそ、今の私がいます。これまでの経験と共に、これからの活動についてもお話しできればと思います。


- 自己紹介



私は今、27歳です。
10歳の頃にサッカーを始め、24歳まで14年間サッカーをしてきました。高校2年時にニュージーランドで初めての単身留学を経験。大学途中で渡米、グレイスランド大学に編入し、コミュニケーション学を専攻しました。卒業後、名古屋のサッカーチームでプレーし、引退後はパーソナルトレーニングジムで働きました。2021年に独立し、パーソナルトレーナーとして活動しながら、Gender+を立ち上げました。こちらのプロジェクトは、Gender+の1つの活動として、これから頑張っていきたいという風に思っています。



- セクシュアリティ



私は女性として生まれましたが、現在は戸籍も男性に変えて、男性として生活しています。FTM(Female to Male)トランスジェンダーです。恋愛対象は女性です。


- 幼少期はどんな子でしたか


小さい頃から男の子と遊ぶのが好きで、男の子とテレビゲームや、外で一緒に遊んでいました。自分が女性/男性とかって意識したことはなかったんですけど、気づいたら男の子と遊んでいました。ズボンを履いていたり、周りから男の子っぽいと言われるようなことは多かったと思います。でも小学校高学年くらいになってくると、周りの人から「なんでスカート履かないの?」とか「なんで男の子とばっかり遊んでんの?」とか言われ出した記憶はあります。それから人の目を気にするようになり、「あ、男の子と遊んでたら、仲間外れにされちゃう」って思ったり、みんなと違う人間っていう風に見られると思って、一般的な女の子がしているような行動を選んで、振る舞うように意識していたような気がします。


- 性別が理由で苦しかったこと


トイレやお風呂はすごい大変でした。やっぱりトイレとお風呂って男女分かれてて、男の子っぽい格好をした自分が女子トイレ/風呂に入ると、他の人から白い目で見られたり、「こっちは女性専用やから」って感じで、怒られたりとかはありましたね。

あとは、性別転換をするって決めて、周りにカミングアウトしていったんですけど、「男性として生きたいと思うから手術をしたいと思う」って話すと、「あ、じゃあもっと、男らしくした方がいいね」とか「もっと仕事頑張らないといけないね」とか言われたりして、男性になるって決めたから、もっと男らしくしないといけないのかとか、何が男らしいんかとかも考えたりして、そこに違和感を持ちました。

全部思い返してみると、男女二分化に当てはめられた時に苦しい思いをしてきました。男性はこうあるべきとか、男子か女子どちらかでなければいけないとか。自分が当てはめられた時に、どうしてもその枠にはまれない自分がいて。

これからは、自分がそうやって当てはめられて苦しい思いをしてきた分、人と接する時に、男性/女性ではなく、その人として接していきたいなっていう風に思っています。


- 性別転換のきっかけ


当時付き合っていた彼女が結婚願望が強くて。でもその時は戸籍が女性だったので、全然考えられなくて、それがすごい苦しかった。今思えば、結婚にこだわらなくてもよかったとは思いますが。当時は、女性のままじゃ結婚できないやっていう風に自分を責めたりもしました。

きっかけ自体はそれでしたが、自分と向き合い、男性として生きていきたいと強く思ったので、性別転換することを決めました。

男子と女子じゃないと、結婚できないっていう法律が今日本にはあって、それは中々変わってない部分ではあるんですけど、それもそれでおかしい話で、自分がそれに当てはまれなかったから、自分が性別を変えるっていう選択をしたのかって思うと、ちょっと法律に振り回された感はあるんですけどね。でも今は全部ひっくるめて、こういう決断をして良かったと思っています。


- 男性として生きられるようになって思うこと


女性として生きていた時期から、いきなり男性として扱われるようになり、人間関係も0からのスタートでした。まずは戸惑ったっていうのが1番あります。何かを行動するにしても、「男の子だから」とか「男の子はそうだよね」とか言われることが多く、世間の男の子の行動や男らしい話し方、コミュニケーションの仕方を学ばされた気がします。周りから男性として生きることを強要されたような、男性として振る舞うことを期待されているような気がして、それに自分も頑張って合わせようとしたりして、しんどくなったことはあります。今でこそ、「自分は自分」と思えるので、「男っぽくないよね」って言われても別にそんなには気にしないんですけど。

自分が社会の「男性」っていう枠組みに、すっぽり当てはまったからこそ、生きやすくなったのかなっていう風には感じています。でもこんな男性とか女性とかっていう枠組みなんかなくなって、それぞれが自分自身と向き合って、それを表現したときに、受け入れられる社会にしていきたいなっていう風に思うし、自分もそういう人でありたいなっていう風に思います。


- 今後について


これからGender+で、個人の想いや経験を発信していくことを通じて、「こういう人もいるんだ」とか「こういう思いを持った人がいるんだ」っていうのを伝えていければいいなと思います。社会だけを見ていると、目に見えやすい結果とか、他人から評価されることばっかりが目にうつっちゃうんですけど、そうじゃなくって、表には出づらい、静かで熱い、個人の想いや経験を伝えていけるプラットフォームを作っていきたいと思っています。


- 最後に


今日は自分の思いとか経験を伝えさせていただきました。こういう話を聞いて、「あ、自分も1歩踏み出してみよう」とか「自分らしく生きていこう」っていう風に思ってもらえたら嬉しいです。

このプロジェクトでは、ジェンダーの枠組みを超えて、挑戦する人のストーリーを募集しています。インタビューを通して、自分と向き合ってみたいとか、何か刺激をもらいたいという方がいましたら、ぜひご連絡いただけると嬉しいです。

そして、この活動に関わってみたいという方がいましたら、ぜひ一緒にできることを模索していければと思います。


読んでいただき、ありがとうございました!

YouTube動画はこちらから💁
蒼のインタビュー(前半)

蒼のインタビュー(後半)


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