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Ladies and Gentlemen, Boys and Girls対象外当事者から見た、ディズニーの決断

こんにちは。
ジェンダーレス母ちゃんの中村 炎です。


今日は、これについてです。

https://m.huffingtonpost.jp/amp/entry/story_jp_605c212dc5b66d30c74175ef/?__twitter_impression=true


東京ディズニーランドと東京ディズニーシーは3月18日から、園内アナウンスの「Ladies and Gentlemen, Boys and Girls」という文言を「Hello Everyone」などに変更した。

*

私がこれに賛成の理由。


私は、大賛成です。

なぜなら、


Ladies and Gentlemen, Boys and Girls

では、傷つく人がいる可能性があり、

Hello Everyone

なら、傷つく人がいる可能性は極めて低いと思うからです。

*

ネットのコメント欄は否定的


実はこのニュース、ネットのコメント欄は否定的なものも目立ちました。

要約するとこんな感じ。

「Ladies and Gentlemen, Boys and Girls、を聞くと、ディズニーに来たって感じがしたのに!」

「差別差別って言うけど、気にしすぎでは?」

「こんなのまで差別とか、言いがかりでしょ。」

「私はセクマイ(セクシャルマイノリティ)だけど、別にLadies and Gentlemen, Boys and Girlsで良かったのに。」


うん、なるほど。

…なかなか厳しいっすね。

でも、そう思うのは自由ですもんね!


*

対象外当事者の私の場合は?


私は、Xジェンダーなので、

Ladies and Gentlemen, Boys and Girls

に属さない、言わば対象外当事者なわけですが。



…ぶっちゃけ全然気になりません。

ディズニーさんが
Ladies and Gentlemen, Boys and Girls
に差別的な意図を込めていないことぐらい分かるので。

「みなさーん!」
と同義と思ってました。

だから、
Ladies and Gentlemen, Boys and Girls
でも
Hello Everyone
でも、どちらでもいいです。

"私・自・身"は。

※個人の意見中の個人の意見です。
※これ大事

*

抜け落ちてる視点


どちらでもいいのは、確かに私の意見です。


ではなぜ、私が今回の変更に賛成と思うのか。


それは、

「自分が快適に暮らしている世界は、マイノリティの方が、快適に暮らすのを諦めた世界の上に成り立ってるのかもしれない」

と常々思っているからです。


少し話が大きくなってしまい恐縮ですが、

私たちが、朝、満員の公共交通機関で通勤できるのは、
車椅子ユーザーの方が、公共交通機関での快適な通勤を諦めておられるからかもしれません。

私たちが、当たり前のように快適に利用している公共施設、
目や耳の不自由な方々には、使いづらくて利用を諦めておられるかもしれません。


実際に 私自身も、
皆さんが全く気にされていない、書類などの性別選択の欄で、仕方なく生まれた性の女性を選んでいる時、
いつもチクチクと胸が苦しくなりますが、
この気持ちは、マイノリティの人の一部にしか、分からないものだと思います。

しかも、全て、その人によりますしね!

感じ方は、人それぞれ!

その観点からすると、
この世界は、まだまだ不平等なんですよね 。


*

平等にする、とは。


私の母は、特別支援学校の教諭をしています。


彼女はディズニーリゾートが大好きです。

修学旅行には、予算オーバーで自己負担が増えるにも関わらず、いつもディズニーリゾートを選んでいました。


その理由は、ディズニーの、
「誰もが楽しめる場所を提供する」
という素晴らしいサービスにあるのです。


母はこう言います。

「ディズニーは、私たちに優しい。
食事を、刻んで欲しいと言えば刻んでくれ、ペーストでしか食べられないと言えばペーストにしてくれる。
生徒と同じものを食べられるんだよ。」

同じものを食べられる。

これって、大切なことですよね。


健常者も、障害者も、同じものを食べる。

そのために、刻んだり、ペーストにしたりすることで、
障害者の 障害を、乗り越えやすくしてくれる。

それって、平等への大切な一歩ですよね。


平等にする、とは、
皆が同じように幸せに暮らすために、
それが難しい人には社会で手を差し伸べることかなぁと思います。


だから、

ディズニーリゾートの今回の変更は、

誰もが楽しめる場所を提供する

ディズニーリゾートらしい選択だなぁ、と
感心したわけです。


*

思いやりをもつこと

今回の、反対派の意見の方々には、この

「自分が快適に暮らしている世界は、マイノリティの方が、快適に暮らすのを諦めた世界の上に成り立ってるのかもしれない。
とにかく全て、感じ方は人それぞれだしね!」

という視点が抜け落ちてしまっているのでは、と考えています。


私も当然、全てのことを知っているわけでも、
全てのことが分かっているわけでもありません。


だからこそ、大切なのは、
想像力、思いやりかなぁと感じます。


ディズニーリゾートに、改めて、
教えてもらった気がします。


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