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空と海と、キミの乗った連絡船

ああ…
また連絡船が出ていく

白い砂浜に立ち
島と本土を結ぶ連絡船を見るたび
僕はキミを思い出す

僕は後悔…してるのかな?
自分でもまだ
その答えを見つけてない

僕はキミの乗る連絡船を
この砂浜で泣きながら見送った

キミを追って
連絡船に飛び乗る事も
出来たはずなのに
僕はそうしなかった

振り返らないキミの背中が
僕を拒絶してたから…

あれから月日が経った
キミは幸せだろうか?
少しは僕を思い出すのだろうか?

なんて考えながら
青い空と海を見ていると
自分が馬鹿らしく思えてきて
僕は笑ってしまった

キミが生きてさえいれば
それでいいじゃないか

海はどうか分からないけど
あの空は
必ずキミと繋がってるんだから

あの青い空と海に
じない様に生きていこう
このズキズキとうずく心は
思い出の1ページ

決して忘れはしないけど
いつまでも
とらわれてばかりじゃいけないんだ

さようなら
思い出の中のキミ…

そうつぶやいた僕は
連絡船の浮かぶ青い海に背を向け
一歩ずつみしめながら
白い砂浜を歩き始めた

もう、昨日きのうまでの僕じゃない…

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