【本の紹介】『新版 ファーブルこんちゅう記』(小峰書店)

□難度【★☆☆☆☆】
小学校低学年にも読めるようにリライトされているので、難度はもちろん低い。が、時折挿入される訳者の解説などがいわゆる地の文と弁別できない子どももいると思うので、「こことここは、ファーブルおじさんの言葉ではないよ」などとアドバイスしてあげるとよいかもしれない。

□内容、感想など
昆虫大好きおじさんファーブルの記した『昆虫記』の幼年向けリライト版。上でも触れた訳者による解説の挿入は、おもにファーブルの時代の後に明らかになったことについて言及している。そこらへんが、とても誠実な作りに感じられる。
このシリーズには個人的な思い出があり、僕自身が小１の頃に親から与えられ、初めて自力で読破したシリーズもの。おかげで僕は、読書の楽しみや科学のすばらしさを知ることができた。
新版の存在を知り、子どものために即購入。
なかなかに長いので少々しんどいが、読み聞かせのリクエスト率は高い。

□こんな人にオススメ
・理科系の読み物に興味のある、小学校低学年〜中学年の子どもたち。
・昆虫が大好きな子どもたち。
・そろそろ本格的な読み物を子どもにプレゼントしてみたいが、何を選べばよいか迷っている保護者。

新版ファーブルこんちゅう記 - 小峰書店