SNSでの本の紹介3 20 小池陽慈 2022年12月25日 16:22 土葬と言えば、この本は頗る面白かった。葬送という、おそらくは人間の象徴的行為の根源にかかわる営みについて、個々の事例を解きほぐしながら紹介してくれる。個々の葬送儀礼は、観念の体系=小宇宙である。おすすめの本の紹介:『土葬の村 (講談社現代新書)』(高橋繁行 著) https://t.co/kiwzcf6FoA pic.twitter.com/iDcetQkx5w— 『評論文読書案内』小池陽慈『"深読み"の技法』 (@koike_youji) December 25, 2022 池亀彩『インド残酷物語』(集英社新書)には、ある意味で予想を裏切られた。副題や帯の文言から、「貧しくもたくましく生きる人々、いいね」系のエッセイを予想したが、そんな甘いものではなかった。だが、であればこそ、レジリエンスという語も意味を持つのだ。凄まじい名著。https://t.co/PPcjjR7FMi pic.twitter.com/nFJ81PXKMh— 『評論文読書案内』小池陽慈『"深読み"の技法』 (@koike_youji) January 10, 2023 石井正則『13 ハンセン病療養所からの言葉』(トランスビュー)を読む。入所者の詩と石井氏の撮影した写真とが、確かにこの場にあった、個々の生や死を、再び、立ち上げる。巻末の木村哲也氏の解説は、この病に蒙い私を啓く。100-101ページに掲載の「差別文書」、その「平15.11.25」という日付が、重い。 pic.twitter.com/sBalege1Vq— 『評論文読書案内』小池陽慈『"深読み"の技法』 (@koike_youji) January 27, 2023 真壁仁編『詩の中にめざめる日本』(岩波新書)良い。とても良い。とてもとてもとてもとても良い。………良い。………良い。https://t.co/QUi7I5HQz7 pic.twitter.com/6gJvmYZF2i— 『評論文読書案内』小池陽慈『"深読み"の技法』 (@koike_youji) February 18, 2023 太田啓子氏のこの本、良い本だよ。俺は自分の勉強のために読んだけど、もう少ししたら子どもに渡す。正直、俺は、子どもの頃にこの本と出会いたかった。そうすれば、もう少しはマシな人間になっていたと思うんだ。これからの男の子たちへ - 株式会社 大月書店 憲法と同い年 https://t.co/916Txm8SRm— 『評論文読書案内』小池陽慈『"深読み"の技法』 (@koike_youji) February 16, 2023 昨夜もツイートしましたが、岩波ブックレットNo.1025、藤野豊『強制不妊と優生保護法』は、絶対に読んだ方がいいです。「公益」という"社会正義"の下に、どのような暴力が行われたのかが具体的にわかります。そしてその延長線上に、私たちのこの日常があるということも。https://t.co/7u76MyOOUl pic.twitter.com/Dn7qfXkDcp— 小池陽慈 (@koike_youji) March 7, 2023 歴史修正主義について学びたい方は、ぜひ、この本を読んでください。著者は、おそらく、相当の痛みを感じながらこの一冊を書いています。だから信頼できる。おすすめの本の紹介:『歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで (中公新書)』(武井彩佳 著) https://t.co/NoOk1qreiX pic.twitter.com/IU7Frlhn4K— 小池陽慈 (@koike_youji) March 7, 2023 10万部、20万部…50万部……いや、もっともっと売れるべき、売れなくてはいけない一冊。戸谷洋志『友情を哲学する』(光文社新書)特に第六章でのフーコー「生権力」についての解説は白眉(ただし、セクシュアリティについてはもう少し言及が欲しかった。今後の著作に期待)。https://t.co/U4Qv6gfJu1 pic.twitter.com/JLHxey9iwQ— 小池陽慈 (@koike_youji) April 19, 2023 石牟礼道子『食べごしらえ おままごと』(中公文庫)。食をめぐるエッセイで二度、三度と読みたくなるのは、例えば辺見庸『もの食う人々』や、石牟礼のこの一冊だ。食という命の根幹に関わるものを題材に、人の情を、あるいはその生のままならなさを、愛おしむように、一つひとつ、静かに語る。 pic.twitter.com/eU94D7cVtr— 小池陽慈 (@koike_youji) April 23, 2023 梅澤貴典『ネット情報におぼれない学び方』(岩波ジュニア新書)、読了。大傑作。文句なしの大傑作。具体的な方法の紹介も素晴らしい。でも、だけじゃない。方法論に終始せず、学ぶということについての自身の哲学を、若者たちに真正面から語る。それが何より熱い…!https://t.co/YJJe2m1yUV pic.twitter.com/DBaOo3MxEW— 小池陽慈 (@koike_youji) May 22, 2023 まだ最初のほう読んだだけだけど…なんだこれおもしれぇぇぇ!マジおもしれぇぇぇぇ!国立国語研究所編『日本語の大疑問』(幻冬社新書)おもしれぇぇぇぇ!言葉や日本語に興味のある高校生も、ぜひ読んでみるとよいよ。私は授業でのトークに使わせていただきます。https://t.co/C199mpCef7 pic.twitter.com/raZsgziFuC— 小池陽慈 (@koike_youji) May 26, 2023 憤ること。感情に声を震わせること。それらが禁忌であるかのような空気に、全力で抗え。鳥羽和久『君は君の人生の主役になれ』(ちくまプリマー新書)を、僕はそう読んだ。まずは著者の熱を受け止めてほしい。そして考えてみよう。ただ、答えはない。挑むのみ。https://t.co/M066FJyiim pic.twitter.com/Owub0Gr09w— 小池陽慈 (@koike_youji) June 3, 2023 こういう薦め方はゲスいとわかっているし、著者も本意ではないだろうが、それでもあえてツイートする。戸谷洋志『SNSの哲学』(創元社)は、たぶん、これからの中学入試や高校入試で、かなり出題されることになる。小学校高学年、中学生は、絶対に読んでおいたほうがいい。https://t.co/FUIeqGASd3— 小池陽慈 (@koike_youji) June 21, 2023 小川てつオ『このようなやり方で300年の人生を生きていく』(キョートット出版)、読了。読み終わりたくなかった。思いが溢れて言葉にならん。今は、ゲロ(という人物)の"15年後"の手紙に、そして著者による「新版によせて」に、涙止まらんゾおい…ということだけ記しておく。近く、感想を書く。 pic.twitter.com/iT36mDXnxg— 小池陽慈 (@koike_youji) July 1, 2023 「自分疲れ」という言葉に流行語大賞をとらせたい。なぜって?それは、この言葉とその乗り越え方が広く知られれば、きっと多くの…本当に多くの人たちが救われるから。生きていこうと思えるから。頭木弘樹『自分疲れ』(創元社)全力で推します。10代から、大人まで。https://t.co/Hjg8IVpx9S pic.twitter.com/19dTU4OSNK— 小池陽慈 (@koike_youji) July 5, 2023 三牧聖子『Z世代のアメリカ』(NHK出版新書)、読了。みんな!読もうぜ!コレ!勇気もらえるよ。アメリカのZ世代からも著者からも。私たちを、世界の未来を作る主体にしてくれる本。これからを考え、生きるための、確かな指針がここにある。あるんだよ、ここに。https://t.co/v3PqBpYrVX— 小池陽慈 (@koike_youji) August 7, 2023 ダウンロード copy #読書 #おすすめ本 #本紹介 20 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート