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社会人2年目のジェンダー初学者がジェンカレにチャレンジした話

ジェンカレゼミ生インタビュー6人目は、ゆうさんです。

ジェンカレとは

ジェンカレとは、各分野のトップランナーの講義やワークを通じてジェンダーについて包括的に学び、受講生がジェンダー平等な未来を拓くことを目指す次世代のサードプレイスです。

2022年から開校され、13回にわたる講義やワーク、ジェンダー平等社会実現に向けたMAP(My Action Plan)の作成など、一方通行な講演・イベントではない独自のカリキュラムでスタートしました。その中で、昨年は約30名のゼミ生が第1期生として卒業し、現在もそれぞれが各々の分野で活動を続けています。

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ゆうさんのプロフィール

名前:島岡優
年齢:24
出身:千葉県
所属:会社員(マーケティング職)
興味関心のあるジェンダー課題:企業内のジェンダー平等、DE&I、

Q1. ジェンカレゼミ生になろうと思った経緯を教えてください。

ゼミ生として参加することでジェンダー課題を包括的に学び、課題解決のためにどんなアクションが取れるのかを仲間と共に模索したかったからです。

私にとって、初めてジェンダー課題が自分事化したのは入社式の日でした。
新入社員は男女半々いるのに、紹介される役員やトップマネジメントが全員男性で、
「入社時点では志も知識も男女差はないのに、どうして女性リーダーは少ないんだろう?」と違和感を持ったことがきっかけです。

学生時代もジェンダー課題には興味がありましたが、社会に出てみて初めて「こんなにも日本社会は遅れてるのか!!」とジェンダー課題が自分事化しました。

その後本業の傍ら、Lean In Tokyoのメンバーとして女性が生き生きと働ける社会を作るためのボトムアップ活動に参加し、イベント開催やリサーチ調査等を行っていましたが、活動をしていく中で問題を根本から解決するには別のアプローチも必要なのではないかと思うようになりました。
また、女性の健康問題や政治問題等、自分が詳しくない分野も勉強してみたいと思い、Lean In Tokyoのメンバーが紹介してくれたこのプログラムに応募しました。

Q2. ジェンカレゼミ生になって良かったと思ったことを教えてください。

ネットワークが作れたこと

初めの投稿にりょうまさんも書いていましたが、一番の収穫は、同世代の仲間や応援してくださるメンターと繋がることができたことです。

会社員の狭いネットワークの中では「ジェンダー?」という人がほとんどで、同じ課題感を持っている人に偶然出会うのはかなり難しいです。ましては私のように本業がジェンダーやDEIと全く異なる方では尚更ハードルが高いと思いますが、ジェンカレでは学生・社会人の多様なバックグラウンドをもった仲間に出会うことが出来ます

約6か月の講義の後も様々なフィールドで頑張っている仲間から元気を貰いますし、困ったら相談できるネットワークができて良かったです。

また、ユースだけではなく既に各分野で大活躍されている超豪華なメンターの方々とお話しすることができ、今後のキャリア・アクションを考える上でのヒントを貰うことが出来ました。今後もジェンカレ生として応援してくださっていると思うと心強いです。

自分が特権を持っていることに気づけたこと

ジェンダー問題を多角的に捉えていく中で、例えば男女という括りでみると私はマイノリティですが、日本人で、健常者で、都心に住んでいるという側面で見ると、私は特権を持っているんだなと気づきました。そもそも、社会人になって初めて自分がマイノリティだと感じたというのは、ある意味私が非常に恵まれた立場だったからだと思います。きっと私と同じ大学にいても、ある人にはジェンダー課題が山積みな環境だったかもしれません。

ジェンカレを通して、自分がマジョリティだからこそ課題意識を持ってこなかった様々な課題(貧困や人種差別等)が社会にはあふれていて、自分が特権を持っているということを忘れないでいたいなと思うようになりました

所属の名刺が作れたこと

今まで、ジェンダー関連のセミナーやイベント等に興味があるけど、「〇〇株式会社」の一社員としては行きづらいなーと思うことが何度もありました。しかし、ジェンカレゼミ生になることで「ジェンカレ生です」という名目で様々な場に堂々と参加できるのが個人的にはありがたいです!(もちろん会社員だとしても気後れする必要は全くないですが)

Q3. 学びになった、興味深かった講義があったら教えてください。

全ての講義が繋がっており、選ぶのが難しいのですが、
自分が今まで避けていた分野という意味で第3回「日本のジェンダー平等政策と現状」第4回「政治における女性のリーダーシップ」の講義が印象に残っています。

今まで、政治の話は難しいというイメージがあり、選挙に行く時以外で政治について考えたことがなかったので、この2つの講義は個別に開催されていたら受けていなかったかもしれません。しかし、ジェンカレのプログラムで、苦手意識があった政治分野が身近なものになりました

例えば、第3回目の講義では、初学者にもわかりやすく男女共同参画局や女性版骨太の方針というもの(私もジェンカレで初めて知った)について教えてくださり、自分が感じている課題は政治の問題なのだと気づきました。まさにThe Personal is Political ということに気づけた瞬間でした。

また、第4回ではジェンダーギャップ指数が発表された際によく取り上げられる「女性議員の割合が低い」という点について、それによって起きる問題だけでなく、なぜ少ないのか?女性が増えるメリットは何か?どうしたら女性議員が増えるのか?等についてまで深掘りして学ぶことができ勉強になりました。

ジェンカレでは様々な講義があるので、一見自分の興味がある分野とは異なるトピックもあるかもしれません。しかし、そのような講座が意外と新たな発見につながることがあったり、問題が複雑に絡み合っていることに気付けるので、どの授業も欠かせない!と思いました。
(第3回講座で心に残っている言葉のメモ)

Q4. ジェンカレで作成したMAP(My Action Plan)について教えてください。

MAPでは、企業内のジェンダーギャップ解消に向けての取り組みを、メンターの方々に協力して頂きながら考えました。講義で学んだ抽象的な課題分析を、社会人として働きながらできる具体的なアクションプランまで落とし込むことが難しかったです。同じような興味を持つゼミ生と相談したり、メンターの方々に助けていただき完成させました。ここでは実際に発表に使ったPPTの一部を紹介します。

中間発表でつかったシステムMAP

様々な講義で学んだ個々の課題が、どのように繋がっているのかを考え、可視化するのに役立ちました。

最終発表での資料の一部

システムマップで見つけた多くの課題の中で、自分の強みと環境を生かしてアプローチできそうな課題をいくつかに絞りました。

具体的なアクションを4つ設定しタイムラインも作成しました!

Q5. ジェンカレ終了後から現在までに取り組まれていること、取り組みたいと思っていることがあれば教えてください。

ジェンカレ終了後も、引き続きLean In Tokyo のメンバーとして調査やイベント企画等をしています。(今月末に関美和さんトークイベントを開催するので是非来てください!)

また、MAPで宣言した通り、社内のDEI活動のメンバーに選んでいただき、業務時間の1割程度をDEI推進に使えるようになりました。活動はこれから始まるので、MAPの内容を実践できるように頑張ります。

インプットとしては、上野千鶴子さんが主催されているWAN女性学講座の第二期生として、6月より更にアカデミックな内容を学ぶ予定です。また、W7Summit にボランティアとして参加をしたり、地域の男女共同参画センターが主催している講座を受けたり本を借りたりしてます!
(W7Summitでゼミ生と共に撮影した記念写真)

更にジェンカレの繋がりのお陰で色々なイベントに誘ってもらえることが多く、ゼミ生同士でプライドハウスに遊びに行ったり、市川房江生誕130年記念シンポジウムに行き、先達の皆さんとの交流会に参加することができました。
(講義をしてくださった三浦まり先生ともリアル対面もできました)

将来的には企業内のDEI推進やジェンダー課題解決に本業もつなげたいと思っていますが、まずは今やっている活動、始めた活動で力をつけていきたいです!

Q6. あなたが考えるジェンカレの魅力を教えてください。

多岐にわたる講義と、同じ気持ちを持ったゼミ生・メンター・櫻井彩乃さんに出会えることです!ジェンダー課題を包括的に学べるので、自分がアンテナを張っていなかったけれど実は重要な問題に気付けたり、いつでも相談できる仲間に出会うことができました。

久しぶりの授業には少し緊張しましたが、心理的安全性が保たれた場所で、ゼミ生とお話しするのはとても楽しかったです!

私のような、全く本職がジェンダーやDEIと異なる社会人でも全然大丈夫!子育てをしている方から高校生まで、本当に多様なバックグラウンドを持った方がいます。

あなたの一歩を応援しています!


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