記述内容を伝えたい相手は採点者です
製図試験の記述問題は、図面では表しきれない部分について設計者の意図を補足説明するためにあります。記述問題の解答内容を伝えるべき相手とは、これを読む人なので採点者です。
仮に、試験元が求める設計条件に当てはまったプランだったとしても、その内容を正しく記述できず、採点者に伝わらなければ得点できません。
理解はしているのに、表現力不足で得点できないことがあっては、製図のために費やした努力が台無しになってしまいます。今回は記述問題を解答するうえで、どのような点に注意して文章を作成すべきかを確認します。
4W1Hを意識しよう
普段、文章で相手に自分の考えを伝える際、意識しなければならないこととして、5W2Hがあります。
この内容を記述問題に当てはめると下記になります。
5W2Hのうち、使用することが少ない「When」と「How much」を除いた4W1Hで自分の考えを正確に伝えます。なお、経済性に配慮を求められる場合には「How much」ではなく「How」に含めるようにします。
解答例
例1)アプローチ計画で工夫したこと
Whoは設計者である「あなた」が考えたことなので省略します
例2)多目的ホールの構造計画で配慮したこと
Whoは設計者である「あなた」が考えたことなので省略します
例3)店舗の空調方式と採用した理由
Whoは設計者である「あなた」が考えたことなので省略します
以上のように4W1Hを考えながら解答すると自分の考えが正確に伝わります。もし、これらの中で欠けているものがある場合は、説明不足となっているかもしれません。意識しながら確認してみてください。
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