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ドラクエとワンピースから見る「組織」の違い

(文 鈴木敦)

GEMSTONEの事業プロデューサーの鈴木敦です。GEMSTONEでは、図書館総合支援企業さんの国際事業づくりのプロジェクトを担当しています。前職では、政府系の海外ビジネス支援機関で働いていて、2019年4月にGEMSTONEに参画しました。組織の規模や意思決定の仕方や働き方など前職とは全く違い、当初は戸惑うことも多くありました。それ故に、組織と自分との関係についてこの一年考えることが多かった気がします。今回は最近、組織について考えたことを投稿します。

GEMSTONEで仕事をしているとふと感じる瞬間があります、なんかこれドラクエのパーティっぽいぞと。様々な特性を持つメンバー(ドラクエ的にいうと、戦士、魔法使い、僧侶だったり)が同じ目標に向かって歩んでいく。自身のミッションを終えたメンバーが離れることもありますが、また新たな特性を持つメンバーが加わり冒険は続いていく。大きな組織では感じなかった冒険感が溢れています。

こんな問題意識から「冒険物から見る組織論」の自由研究を開始しました(漫画を読む理由を作ることが裏目的)。ちょうど現代の冒険物の代表作「ワンピース」が無料公開されていたので、読み始めたらドラクエIIIとの対比してみると色々と見えてくるものがあって面白い、そんな話を社内のミーティング中にしていたところ、ワンピースを各自読んできて議論しようということに。そんなこんなで、先日ワンピースを語る会が開かれました。

ドラクエとワンピースの比較

そこで出た気づきが面白かったのでご紹介します。まず、ドラクエは世界を滅ぼそうとする魔王を倒しに行く社会課題解決型ですが、ワンピースは新しい世界を見たいという冒険心そのものが目的になっていること。また、ドラクエの勇者は世界を救う英雄として社会的に評価される存在ですが、ルフィは憧れの海賊王になりたいという自己実現が目的であること(実はまだワンピースは最初の方しか読んでいないので、後でどんでん返しなどある場合は黙っててください)。さらに、ドラクエの勇者は様々な試練に耐えて目標に向かっていきますが、ワンピースは戦いながらもなんかみんな楽しそう!にしていること。そして、ドラクエは勇者とそれを支えるパーティというピラミッド組織ですが、ワンピースは各自が水平に繋がるティール的なチーム感があることなどです(ワンピースの敵側の海賊たちはピラミッド組織なのではという話も面白かった)。

GEMSTONEはワンピース型?

このワンピースの世界観ってなんか今っぽいなと感じると共に、GEMSTONEが目指すところにも近いと感じました。社会課題の解決はもちろん大事ですが、GEMSTONEのメンバーはそれよりもお客さんと共に新しい世界を創り・見たいという欲求が強い気がします(魔王を倒すこと自体ではなく、その先の新しい世界を具現化することが目的)。また、社会の価値観に縛られることなく、ひとりひとりがどうありたいかを尊重してその実現を支援する存在でありたいと考えています。さらに、目標達成だけではなくそこに向けた冒険自体を自分たちも楽しんでいくことを目指していて、会社もピラミッド的ではなく水平構造を志向しています。

少し強引なところがあったかもしれません(笑)。ただ、こういうことを実感を持って考えるようになったのも自分たちが冒険の渦中にいるからなだと感じます。そんなこんなでGEMSTONEの冒険は続いていきます。色々な思いを持った方と様々な形で関われることを楽しみにしています!


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