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田舎のお仕事さがし-8-

面接官も「人」だよっていうけど私も「ひと」だよ?

「当たって砕けて気落ちすることもあります」

求人アプリも活用しだした私。気づけば転職活動を始めてから2ヵ月が経とうとしていました。今までも焦ってはいますが、ここから半月くらいはさらに焦ります。良さそうなところを続けて2社受け、2社ともご縁がありませんでした。

マッチングしなかった、ご縁が無かった、ご多幸、ご活躍をお祈りいたします、など、優しい言葉ですが自分が拒絶されたようで目にするのも嫌になってきました。私にも一応人並みの心があるので落ちれば気持ちが沈みます。

もともと前向きよりは後ろ向き、いわゆるネガティブ思考に陥りやすいと自覚しているため、何とか考えすぎないよう(この時点で相当考えすぎなのでまずいです)次にいこう!次!と無理やり気持ちを奮い立たせていました。

感情の揺れ幅が大きくなってしまったのは7月初めの出来事が関係しています。

上記の2社のうち1社の面接が終わり、次の1社の面接の準備をしつつ他にも受けられそうなところはないか探している時でした。1番最初にハローワークから紹介された会社から携帯に連絡が入ったのです。

「誰だろこの番号?どこか応募して忘れてたのかな?」

と電話をとると不採用になった会社の採用担当の方からでした。何でも人員に1人空きができたので良ければどうだろうか?というお誘いの電話でした。私としては不採用とすでに言われているし、その時面接を受ける会社がまだあったため、連絡待ちのため「すぐにはお答えできない」と伝えました。「2~3日後にまた連絡します」ということで一度お話は終わりになりました。

翌日残りの1社の面接を受けた私は、その足で昨日連絡がきた会社について、紹介してもらったハローワークに確認を入れるため向かいました。「最初の面接から1ヵ月は経過しているのに普通連絡は来ないのでは?」「もしかして採用になった人が辞めてしまったのでは?」と疑問点を色々と尋ねるためです。ご縁が無かったということで求人票も破棄してしまったため、どのような雇用条件だったかも確認しておきたいという思いもありました。

ここまで長引くと早く就職したい気持ちの方がどうしても勝ります。

ハローワーク側としてもあまりこのような状況になることは無いんだそうです。相談員さんからは「それだけあなたのことを気にしていて、落としたことを後悔しているのでは?」とお話され、私も「そうだと良いのですが」と苦笑交じりに答えました。ここでどこも受からないようなら、掛け持ちのパートやバイトで生活費を稼がないと厳しいくらいには、ある程度あった蓄えに底が見え始めている時期です。どうにか内定をもらいたいという思いが大きくなっていました。

連絡が来てからちょうど3日後。1社目の不採用通知が届いたくらいに採用担当の方からお電話が入りました。

「いかがでしょうか?」

「もしよろしければお仕事お願いできないでしょうか?」

改めて求人票を見返してどうにか生活していけるだけのお金を稼げると判断し、この会社にお世話になろうと思いそう返事を返しました。先方からは「○○日の○○時に面接をしました場所までお越しください。制服の採寸と会社の説明、就業する場所の案内をいたします」とお話いただき、了承を伝えて会話を終了しました。

その2時間後。採用担当の方よりも上の役職、会社の代表を務める方より連絡が入ります。

「○○(採用担当)より連絡がいったかと思いますが、現状維持で今の人員でどうにかまわしていくと決定したため、今回の件は見送らせてほしい」

この人は何を言っているのだろうか。何故同じ会社に、自分で再度受けたわけでもないのに不採用を言い渡されるのだろうか。

頭の中はいろんなことをぐるぐると考えていたけれど、社会人経験があった表の私は、「そうですか、わかりました。お電話いただいてありがとうございました」と電話の相手に返事を返していました。お相手は「また何かありましたらお電話差し上げますので」と言われ、怒ったように、慌てたように、電話の切れる音をさせて会話を終了させました。

この連絡があった3日後くらいに2社目も不採用通知が届きました。

まだ1週間も経たないくらいのお話なのですが、これがドラマの脚本ではなくて、現実に自分に起こったことだと考えると本当にびっくりします。さすがに期待させられたところを落とされたので涙が出ました。

今回の会社側の対応はハローワークへもお話しています。私のような方が他に出ないようにと思い、なるべく詳細に、ここで書けないような内容もお話しました。「これはさすがに誠意がないね」と相談員さんも難しい顔をされていました。ちなみにこの会社の電話番号は速攻で着信拒否にしました。

今回はここまで。長々と愚痴っぽくなってしまいました。お読みいただきありがとうございました。また機会があればお会いしましょう。