【ある施設の白御飯】
出張先の施設の食事は、基本、3食を食堂で食べることになっている。
普段、御飯と味噌汁だけは、バイキング形式のように自分でよそって食べるのだが、夏休みの今は、全国の子供たちが大勢泊まりにやって来ているので、数人の女性達が、給食係としてボランティアをしてくれている。
初日の朝食時、食堂に行ってみると、テーブルの僕のトレイの上には、気を利かして、給食係の女性が〈大盛の白御飯〉を既によそってくれていたのだった。彼女達がいる間は、御飯と味噌汁は、前もってよそったものをテーブルにセッティングしてくれるみたいだった。
ところが、その朝はあまり食欲がなかったので、給食係の1人の女性にこう伝えたのだ。
「あのぉ~~白御飯なんですけど・・次からは、ホン少な目にお願いできますか❓️」
「はい❗️分かりましたぁ」
・・・・・・・
そして、昼食の時間がやって来た。食堂に行って、決められた自分のテーブルに座って大いに納得した。朝御飯の時にお願いしておいた通りに〈御飯〉が軽~くよそってあったからだ。
ところが、ホン軽くと言っても、如何せん、よそった御飯の量が余りにも少な過ぎた・・・
しかし、決して悪気がある訳じゃなくて、善意からそうしてくれているのだから、もうチョッとよそって欲しいなぁ・・なんてとても言えないのであった。
お代わりになんか行ける訳がないし・・
「あぁ、あの時は、タマタマ食欲が無かっただけなんで、もう普通によそって下さいね」
なんて要領よく「世渡り」が出来るタイプの僕でもないし・・・
だから、あれから数日経った今でも、僕の「白御飯」の盛り付けは、ずっと少な目が続いているのである・・・トホホ
〈まぁ、ダイエットになっていいや❗️〉
仕方がないので、そう思うようにして、無理やり自分を納得させているのである。
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