【人差し指】
家内が、親戚の叔母さんの外反母趾の心配をしている。
「父さ~ん、★★叔母さんの足の親指・・人差し指に乗っ掛かるくらい外に曲がってるのよ」
「えぇ~っ❗️そんなに酷いんかぃ❗️」
〈外反母趾〉・・・特に女性に多いらしい。
昔は、下駄とか草履とか草鞋とか、親指と人差し指の間に鼻緒が挟まる履き物を履いていたし、裸足になる機会も多かったので、〈外反母趾〉とは余り縁が無かったのかもしれない。
そこへいくと、西洋文化の〈Shoes〉なんて全く宜しくない。窮屈な靴の中で足の指が締め上げられて悲鳴を上げているんじゃなかろうか・・
中国の〈纏足〉じゃあるまいし、極端に先っぽをすぼめた靴を履くことが足の指にいい筈がない。
特に、女性が履く〈ハイヒール〉なんて、踵を上げた分、前に体重が掛かってしまって、それを細く細く絞られた靴の爪先で支えるのだから堪ったもんではないのである。確かに〈Shoes〉は運動性に優れているしカッコいい。それは認めるところだが、合理性の権化である西洋文化にしては、生理的な合理性に欠く履き物だと言えなくもないのかもしれない。特に〈ハイヒール〉だ。
そんなことだから、親指が人差し指の上に乗っかるなんてことになるのである。ここはひとつ、〈Shoes〉を履く際には、少々ファッション性は犠牲にしてでも、爪先に余裕のある物を履くことを心掛けたほうがベターである。
・・・・・・・
ところで、周知のように指には5種類の呼び方がある。
〈親指〉
〈人差し指〉
〈中指〉
〈薬指〉
〈小指〉
・・って・・・ん❓️
〈親指〉は解るが、足の〈人差し指〉って、人を指差すのか❓️「ほらっ❗️あそこ見て❗️」てな時に、靴脱いで靴下脱いで、片脚上げて指差す訳がないのだ。
してみると、これらは「手」に当て嵌まる呼び方なのだろうか・・こと「足」になると〈人差し指〉は有り得ないのだ。
考えてみれば〈薬指〉だってそうである。調べてみたら、薬を混ぜたり紅を塗るのに使う指という意味合いからそう呼ばれたのだそうだ。足の〈薬指〉で紅なんか絶対に引かない。
結論❗️足の〈人差し指〉と〈薬指〉だけは呼び名を変えたほうがいいということである。
ところがである。更に調べてみると、足の指には足の指の名前があることが分かったのだ。
それは・・・
〈親指〉は第1趾(母趾)
〈人差し指〉は第2趾(示趾)
〈中指〉は第3趾(中趾)
〈薬指〉は第4趾(環趾)
〈小指〉は第5趾(小趾)
と呼ぶんだそうである。だから〈外反母趾〉って言うんだなぁ・・・
どうやら、〈親指〉〈人差し指〉〈中指〉〈薬指〉〈小指〉は「手の指専用」の呼び方のようである。しかし「足の指」を〈拇趾〉とか〈示趾〉なんて医学用語みたいな小難しい名前で呼んだことはない。子供の頃から「足」の指でも〈親指〉〈人差し指〉って呼んでいたのである。
でも今回、正式な呼び方が分かって良かったと思う。足の指で人を指差したり、紅を引いたりしなくてもいいということが分かったのだから・・
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