【舞妓さん】
普段は、政治思想や歴史関係のサイトをネット散策するばかりなのだが、扱うテーマが重いことから、長時間閲覧していると疲れてくるのである。
疲れると、軽く楽しめるサイトやチャンネルに移動して息抜きをする。
さて、先日の息抜きタイムであった。
〈YouTube〉のお薦め動画の中の、〈舞妓さん〉のサムネに目が留まったのだった。
〈舞妓さんかぁ・・綺麗だなぁ~〉
そう思った僕は、そのサムネ画面にカーソルを合わせて、直ぐにクリックした。
出てきたのは、大勢の外国人観光客で賑わう、京都の先斗町や宮川町の花街を歩く、〈舞妓さん〉や〈芸妓さん〉の姿を追った動画であった。そして多くの観光客が感嘆の目を向けているのだ。〈舞妓さん〉だけが、古の都からタイムスリップして来たような、異次元のオーラを放っているからである。
風のように現れ、風のように去っていく〈舞妓さん〉に、外国人の観光客でなくとも、「Wooooow❗️」という驚嘆の声を上げるのだ。
動画を観ている日本人の僕だって、一瞬で魅入られてしまったのだった。
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ところで、〈舞妓さん〉というのは〈芸妓さん〉に成長する前の姿であって、厳しい躾を受ける中、〈踊り〉〈長唄〉〈お囃子〉〈茶道〉などの稽古の為に、其々のお師匠さんの所に通ったり、夜は実際に「御座敷」に出て芸の修行をするという立場なのだという。〈舞妓さん〉は年齢も若くて、凛とした佇まいの中にも初々しさが感じられて、見る者を魅了して止まない。
そこで、〈舞妓さん〉のことをチョッと調べてみたのである。
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【着物】
裾引という丈の長い振袖で、外を歩く時は褄を取って持ち上げ、引きずらないようにする。幼さが売りの昔の名残で、肩上げと袖上げがしてある。これに、歩くとゆらゆら揺れる〈だらりの帯〉を締める。見習いさんの間は半分の長さの〈半だら〉になる。帯締に通す〈ぽっちり〉という飾りや大きな帯留めも〈舞妓〉の特徴で、花簪や底が高い履物の〈おこぼ〉と相まって可愛さがいっそう引き立つ。
【化粧】
化粧は白塗り。びんつけ油を温め柔らかくして、背中、襟足、首筋、顔に薄くのばし、その上に水で溶かした練り白粉を刷毛でつけ、パフでたたき整えていく。口紅は舞妓になったばかりの間は下唇だけに入れる。また、地髪で日本髪を結うところが鬘をかぶる芸妓と大きく違うところ。髪型は赤い鹿の子が前後からのぞく「割れしのぶ」から始まり、2年ほどすると、結んだ布が後ろ側からだけ見える「おふく」となり、何れも、髪に四季の花などをあしらった華やかで可憐な花簪を挿す。すべてに可愛らしさ、可憐さを演出する伝統の美が溢れている。
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歩く日本人形のような〈舞妓さん〉は、有無を言わせぬ、誇り高き日本の、そして京都祇園の、長い歴史の中に生き続けてきた伝統文化である。
決して、色香を売りにするような衣装でも化粧でもない〈舞妓さん〉の姿は、誰がなんと言おうとも、世界で最も美しい女性の姿であると断言する❗️
そして、その〈舞妓さん〉が住む日本に生まれた日本人であることに、大いなる誇りを感じるのである。
嬉しくなった僕は、家内にも動画を見せたのだ。するとこう言った。
「父さん❗️京都に〈舞妓さん〉見に行こうよ❗️」
「そうだよなぁ❗️じゃぁ、明日は日曜だから日帰りで見に行くか❓️」
・・・って、広島と京都間を、〈舞妓さん〉を見て日帰りするなど、どだい出来る事ではないのであった。
(以下は、YouTube〈スターウォーズ京都チャンネル〉の引用動画のURL。舞妓さんの姿を是非ともどうぞ)
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