【幽霊にインタビューした男③】
怒濤の質問責めが始まった。
「どんな人が幽霊になるの❓️」
「自分が死んだことを認めずに、こうやってお迎えが来ても上がらなかった奴だね」
上が(れ)ない、ではなくて上が(ら)ない奴なのだと言う。
「上がらないとどうなるの❓️」
「次に生まれ変われなくなっちまうんだよ。行かなきゃね、迎えの奴と」
「供養して貰えばいいんでしょ❓️」
「ダメだね」
「お坊さんに御経上げて貰っても❓️」
「あぁ、ありゃなに言ってるかよく分からねぇ」
「じゃあ、お葬式って・・❓️」
「自分の役目が終ったことを自分で理解する場かな❓️家族・親戚・お坊さんが来て、自分の写真の前で御経を上げているのを見れば、大体は理解する。でぇ、供養は、そもそも説明と説得なんだよ」
「自分が死んだことを理解しない人もいる❓️」
「あぁ、馬鹿がタマにいる」
・・と、そんな説明をするのであった。
(明日につづく)
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