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【夫婦の寝室】

取り分け仲が悪い訳ではないのに、熟年夫婦が別々の部屋で寝ることはままあることなのかもしれない。

夫婦と言えども、いつまでも並んで寝るのがいいとは限らない。やはり無意識のうちに気を使っているのだ。若くてラブラブな時は、手を繋いで寝たりしたもんだが、それは相手に対して忖度しながらやっていたに過ぎないのである。

えっ❓️そんなことはない❓️愛し合っていたからだって❓️

いやいや、それは若いエロ愛情が強過ぎて、忖度していることに気が付かなかっただけ❗️

かく言う我々夫婦も離れて寝るようになってから久しいのだ。只、離れて寝ると言っても、襖1枚で隔てられた隣同士の部屋で、其々が伸び伸びと寝ているというだけである。

ところが、伸び伸びと寝ているにも拘わらず、最近余り眠れないのだと家内が溢すのだ。思うに、夜中に僕がトイレに起きたりするのが気になるのかもしれないと思ったので、一辺奥の部屋で寝てみたらどうかと提案してみた。

じゃぁ、そうしてみようかということで、離れた奥の部屋で寝てみた家内であったが、次の日の朝いわく・・・

「あぁ~~っ❗️よく寝れたわぁ~っ❗️」

と、爽やかな顔をしてそう言ったのである。

「あっそ❗️良かったじゃないか」

要するに、僕なんかが近くに居ない方が熟睡出来るというのが現実なのである。ま、「用」がある時は一緒の部屋に寝ればいいのだが、別に用なんて無いし・・


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