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【ユダヤの夢】

紀元前13世紀ころ・・・

エジプトの奴隷の中で〈モーゼが唱えた神のお告げ〉に従って、イスラエルの地に移住した、ユダヤ人の祖先にあたる〈ある遊牧民族〉がいた。彼等はイスラエルでなんとか平穏な生活を続けていたのだが、自分たちも独立した国を持ちたいという強い思いから反乱を起こす。

ところが、有力な先住民族の返り討ちに合い、ユダヤ人はヨーロッパ各地に逃げるように離散していったのである。これが、〈国を持たないユダヤ人のルーツ〉だと言えるのかもしれない。

散々ちりじりバラバラとなってヨーロッパに逃げ延びたユダヤ人であったが、彼等には更なる試練が待ち受けていたのである。

試練とは、キリストを処刑したユダヤ教徒だということで、既にヨーロッパ全土に浸透していた「キリスト教徒」に、キリストを磔の刑に処したかたきとして迫害されるというものである。それは苦難の歴史の始まりであった。

ユダヤ人は、その頃から〈ゴールド〉を預かって、紙幣の原型である、その〈預り証書〉を発行するという仕事を生業とし始めたのだが、人々がイチイチ証書を持参して〈ゴールド〉に換えることなく商売の取引をすることに着目する。

結果、〈ゴールド〉の裏付けのない〈預り証書〉を発行するようになるのである。紙幣の発行権を持ったということだ。

そうして、キリスト教では下賎の所業とされた、銀行の原型である「金貸し業」のシステムを確立させ、その金利でボロ儲けをして大成功を治め、更には「貿易業」で巨万の富を築いていった。

そして現在である。「選民思想」を金科玉条に掲げるシオニストは、永年「米ドル」という武器を使って世界を動かしコントロールしてきたことは事実であろう。莫大な金の力と、世界中に根を張った組織を持つユダヤ人である。

そして今日こんにち、買収したメディアや政治家を使って、まさか自分達がヒトラーから受けたホロコーストのことを忘れたかの如く、ジェノサイドとも言えるような暴力で、共存を望むパレスチナ人でさえも排斥しようとしているイスラエルなのだ。

しかし、その伝家の宝刀「米ドル」も、BRICsの台頭によって、徐々に影響力を失いつつあるのが現実なのである。


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