【妻のお好み焼き】
キャベツを沢山貰った。
「キャベツがいっぱいあるけど、どうするぅ~❓️」
家内が悩んでいる。近所に配っても、お年寄りが多いのではかせる量は知れている。
提案した。
「晩御飯、取り敢えずロールキャベツだな」
「ロールキャベツじゃ大して減らないよ。そうだ❗️〈お好み焼き〉にするぅ❓️」
「おぉ、それがええど❗️〈お好み焼き〉なら結構キャベツ使うだろ」
「そうね❗️〈お好み焼き〉に決定❗️」
家の〈お好み焼き〉は広島の〈お好み焼き〉だ。なのでキャベツを大量に使うのだ。言ってみれば、広島の〈お好み焼き〉はキャベツが主役みたいなもので、キャベツがイッパイないと作れない〈お好み焼き〉なのだ。
時に、家内の〈お好み焼き〉は美味い。家庭用のホットプレートで1人前づつ焼いてくれるのだが、これが下手な店の〈お好み焼き〉より美味いのだ。
広島の〈お好み焼き屋〉では、高温の分厚い鉄板の上で焼くので美味しく仕上がるのだが、あまり温度が上がらない家庭用のホットプレートであれだけの〈お好み焼き〉を焼くんだから、家内の腕前は侮れないのである。
まず息子のを焼いて、次に僕のを焼いて、最後に自分のを焼くのだが、チョイチョイ焼いているとは言え、後になるほど焼くのに慣れてきて、結局、最後に焼いた自分用の〈お好み焼き〉が最高の出来になるのがいつものパターンなのであった。
因みに家の〈お好み焼き〉の作り方は以下のようになる。
① まず、水で溶いた小麦粉ペーストをお玉で掬って、ホットプレートに丸く薄く伸ばしてクレープを作り、軽くカツオ節の粉を振り掛ける。
② クレープの上に大量の千切りキャベツを乗せ、更にその上にモヤシを乗せてピラミッドのような形にする。
③ そしてキャベツの上に、イカの天麩羅、豚の3枚肉を乗せて軽く塩コショウを振る。
④ 隣で蒸し中華麺を炒めておく。
⑤ そして2枚の大きなヘラで、クレープこど掬った、イカ天と肉が乗ったキャベツをひっくり返して中華麺の乗せる。
⑤ するとクレープが上面になるので、そのクレープを2枚のヘラでギューギュー押さえ付ける。
⑥ そのまま暫く火を通すと、今度は隣に生卵を割って落とし、黄身を潰した所に、再びヘラで掬った隣の本体をひっくり返さずにそのまま乗せる。
⑦ 卵に少し火を通すと、三度ヘラで掬ってひっくり返す。クレープが下で卵が上にある状態だ。そこへ、オタフクソースと青海苔を掛けて完成ということになる。マヨネーズと花カツオはお好みで。
とまぁ、そんな感じで、技術と経験を要する〈お好み焼き〉なのである。だから、後になるほど要領を得てきて上手く焼けるのだ。
結果、家内はいつも、1番美味しい〈お好み焼き〉を食べている訳である。
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