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【大根の煮物】

出張先の施設では、朝・昼・夕の3食を食堂で食べることになっている。朝と昼はいいとしても、タマには晩酌でもしながら、ゆっくりと夕御飯を食べたいなぁと思うのだった。

というのも、夕食の時間が5時という早さだし、食堂では飲酒しないことになっているからなのだ。

そんな訳で、今日の夜は自分の部屋で晩酌でもしながら、ゆっくりとご飯を食べようかと思い、前もって夕食を部屋に運んでおいたのである。部屋の冷蔵庫にはビールも冷えているし、差し入れで貰った〈黒霧島〉もある。

午後7時ころに部屋に戻ることが出来たのだが、風呂と洗濯を先に済ませておいてから食事をすることにした。

・・・・・・・

長い1日がやっと終った。僕は冷蔵庫から缶ビールを取り出して来ると「プシッ❗️」と開けるや、まずはグビグビッ❗️と煽った。

「プッハ~~ッ❗️」堪らんなぁ~」

一息ついた僕は、運んでいた給食の食器に被せておいたラップを取ることにした。そして〈大根と鶏の煮物〉のラップを取った時である。変な匂いが漂ってきたのだ。密閉されていた大根臭が、暖房の効いた部屋中に一気に充満したのである。

〈うわっ❗️臭いぞ〉

部屋がオナラ部屋になってしまった。

仕方がないので、寒い2月だというのに、窓全開で空気を入れ換えたのだった。

「ヘクシュン❗️」


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