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【前を歩く老人】
出張先にて・・・
先頭を歩いていた僕は、人混みに紛れていつの間にか女の子達の後ろになっていた。
若い女の子4人を仕事先まで連れて行くのも僕の仕事なのだ。
するとひとりの女の子が言った。
「あれっ❓️●●先生は❓️・・」
あっ・・一応僕は先生と呼ばれているのだ。
その女の子はキョロキョロ探しながら後ろを振り向いて僕を発見する・・・
「わっ❗️先生いつの間に後ろに行ったんですかぁ❓️」
「ゴメンゴメン」
「ホラ先生、あの人・・前を歩いているあの人が先生かと思ったんですよぉ、服も似てるし・・なんか下向いて急に落ち込んでるなぁなんて」
見れば猫背で下を向き、頭のトップがかなり寂しいおじいちゃんが歩いているではないか・・・
僕はアピールした。
「あそこまでジジイじゃないぞ❗️」
すると女の子が言うのだ。
「そうですよね、チョッと違いますよね」
〈え❓️チョッとどころか、僕はあんなジジイじゃないぞ❗️薄いけどあそこまで禿げてないし・・〉
と言いたかったところを、押しの弱い僕は女の子に媚びてしまうのだ。
「そうそう、チョッとだけ違うだろ❓️チョッとだけ」
反論もせずに女の子に流されるのである。
しかし、あのハゲジジイに近いイメージなのかと思ったら本当に落ち込みそうだ。
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