【幽霊にインタビューした男(終章)】
その日の夜のことである。
宮坂さんが彼の夢の中に現れたのだ。
その姿は、先日までの俯いたままの暗い雰囲気とは打って変わって、にこにこキラキラしたものだった。
何を語る訳ではないのだが、始終微笑み掛けてくる宮坂さんなのであった。
思えば、お世話になった看護師さんに挨拶したくて連れて来て貰ったのに、お目当ての人が居なかったので落ち込んでいたのかもしれないなぁと、夢から覚めた彼はそんなことを思ったのである。
本人は居なかったが、代わりにお兄さんを通して思いが伝わったから安心したんだろうと確信する彼なのだった。
それにつけても・・
「一緒に行くか❓️」
という誘いを断らなかったら今頃どうなっていたんだろうかと、肝を冷やす水沢さんなのであった。
・・・・・・・
尚、今回のこの幽霊との一連の会話は、覚えていることを、水沢氏が直ぐにノートに書き記したものを、彼が見ながら語っている話なのである。
(終)
(YouTube『島田秀平のお怪談巡り』【超神回SSS!】水沢さんが幽霊にインタビューそれをノートに記録大公開!!!より引用)
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